中学3年の英語では分詞を扱います。
たとえば、三省堂『NEW CROWN3』では、形容詞的用法の分詞は次のように説明されています。
①動詞の-ing形
「~している…」という人やものを説明するとき
The girl playing tennis is Miki.
②過去分詞形
「~された…」と人やものを説明するとき
I have a book written by Natsume Soseki.
①や②の例文では、修飾される名詞(“The girl”)を後ろに修飾部(“playing tennis”)があります。このように、後ろから前の名詞を修飾することを後置修飾といいます。
「テニスをしている少女は美紀です。」と日本語で表す場合、「少女」という名詞を「テニスをしている」が前から修飾します。
一方、「テニスをしている少女は美紀です。」を英語にすると、“the girl”という名詞を “playing tennis”が後ろから修飾します。
修飾の順序が日本語と英語とで違うため、毎年、多くの中学生が混乱を来します。そして、分詞には、生徒を混乱させるトラップがもう一か所あります。それが現在分詞と過去分詞の使い分けです。
現在分詞と過去分詞の使い分け
現在分詞は動詞の-ing形です。
一方、過去分詞は、“write-wrote-written”の“written”の列です。規則変化の動詞では過去形と過去分詞は同じ形で、動詞の後ろに -ed を付ければ過去分詞になります。
現在分詞と過去分詞について、中学英語の範囲では曖昧にしか教わりません。しかし、高校英語では、下表のような使い分けを教わるはずです。
現在分詞 | 過去分詞 | |
---|---|---|
他動詞 | 能動「~する」 | 受動「~された」 |
自動詞 | 進行「~している」 | 完了「~し終わった」 |
この表をふまえて、生徒が混乱する問題を具体的に考えてみましょう。
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