【背景知識と現代文読解】国語指導で芸術論や文化論を重視すべき?

みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記 国語一般

「現代文の読解に背景知識は不要」というのが僕の立場です。一方、僕の意見に納得できない生徒や現代文指導者は、「背景知識が無いとやっぱり本文を理解できない」と言います。僕は、そういう人たちに問いたいのです。

そもそも、あなたの考える「背景知識」っていったい何ですか?

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背景知識≠語彙力

「背景知識」と「語彙力」がしばしば混同されます。

「帰納」「演繹」「メタファー」「アイデンティティ」などの言葉の意味を知らない生徒たちが、「自分には背景知識の欠如している」と思い込みます。しかし、語彙力と背景知識は別物です。

たとえば「帰納法」。現代文の読解で必要なのは、帰納法が誕生した哲学的・歴史的背景(いわゆる背景知識)ではありません。「帰納法」の辞書的意味を知っていて、そこから具体的な用法を想起できれば十分なんですね。

本文を全く読めない生徒たちは、背景知識を詰め込む前に、漢字検定などを通して語彙を増やしましょう。

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背景知識≠日本語読解能力

語彙力が十分な生徒たちの中には、文章を正確に読めない生徒がいます。彼らは、途中で文章の主語を見落としたり、指示内容を理解できなくなったり、具体例の抽象表現がどこか分からなくなったり……。要は、日本語をきちんと読めていない、ということです。

多くの生徒たちは、文章が難しくなると、途端にその文章を読めなくなります。文章の表面的な難しさに惑わされて、日本語の文章構造が見えなくなるからです。こうした症状に自覚のない生徒や指導者が、「背景知識が無いから現代文を読めないんだ」と安易に結論付けている印象があります。

そもそも日本語読解能力の優劣と背景知識の有無とは何ら関係ありません。

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