テスト勉強で対策プリントに頼るな!全教科で点数を上げるための方法

テスト勉強で対策プリントに頼るな!全教科で点数を上げるための方法 勉強法

僕は昔、高校英語や高校古典のテスト対策プリントをよく作っていました。

僕は作るテスト対策プリントの的中率はすさまじく、前回英語や古典で赤点だった生徒が「先生のプリントだけで90点取れました!」と報告してくれることが何度もありました。

そんなテスト対策プリント作りのプロがテスト勉強のコツをお伝えします。

テスト対策プリント作りで大切な2つの視点

テスト対策プリント作りでは、教師の視点と生徒の視点という2つの視点が大切です。この視点があれば、塾などからテスト対策プリントをもらわなくても、自分で効率的にテスト勉強を進められます。それぞれの視点について詳しく解説します。

教師の視点

教師の視点とは、「どの部分を問題にすると重要なことが網羅できるか?」を考える視点です。

教師が授業で強調したことは、ほとんどの場合、本文全体に分散しています。そして、教師は「教えたことを全てテストしたい」という欲求を持っています。

そのため、テスト対策プリントを作るときは、本文全体に問題が分散するように工夫して設問を作ります

一方、教科書に書かれている重要事項でも、教師が解説しなかったものはテストに出ません。そういう部分は、テスト対策プリントを作るときに除外します。

教師の傾向を分析する上で参考になるのは、板書を写したノートと配布プリントです。特に、中堅以下の高校は、配布プリントがやたらと充実しているので、それを復習すればテスト対策プリントは不要です。

生徒の視点

生徒の視点とは、「どの部分が問題になっていると嫌か?」を考える視点です。

教師は「生徒が嫌がることをしたい」という欲求を持っている……かどうかは不明ですが、生徒が嫌がるところほどテストに出やすいのは確かです。

生徒が嫌がるのは、英語ならば、長くて複雑な構造をした英文、新出の文法事項を含む英文、倒置や省略を含む英文などです。これらはとにかくテストに出題されやすいので押さえておく必要があります。

生徒が自分でテスト対策する場合は、「どこがテストに出たら嫌かな?」と自問自答してみるといいでしょう。

テスト対策プリントを作らなくなった理由

前ページで「テスト対策プリント作りのプロ」を自称した僕ですが、現在はテスト対策プリントを作っていません。

生徒ごとに異なるプリントを用意するのが大変だからというのもあります。しかし、作らない理由はこれだけではありません。

生徒の点数が下がった

塾講師時代のことをお話ししましょう。

初めて僕の授業を受けた生徒は、テスト対策プリントをもらって点数が急上昇します。前回赤点だった生徒が満点近く得点して、「先生、ありがとうございます!次回もお願いします!」と言います。

だから、僕は次のテストのときもプリントを作って渡しました。生徒はプリントを喜んで受け取ってテストを受けたのですが……。

点数が前回より下がってしまいました。前回90点だったのに、今回は70点!

この結果を見たとき、僕は「マズイ!」と思いました。

生徒は、塾に通い始めた頃は、僕からもらったテスト対策プリントに一生懸命取り組みました。特に、前回赤点の生徒は、進級がかかっているので必死でした。

しかし、次のテスト前は「先生の作ってくれるテスト対策プリントを直前にやれば大丈夫」と考えて勉強しません。前回赤点だった生徒も、進級の危機から脱しているので気持ちが緩んでいます。

彼らは、テスト前日に「さて、そろそろ勉強しよう」と思ってテスト対策プリントを見ますが……。プリントのボリュームに青ざめ、必死で覚えようとしますが覚えきれず、結局撃沈しました

テスト対策プリントに依存しきった生徒は、気持ちが緩んで逆に勉強不足となり、点数が下がることがあります。

テスト対策プリントの代わりに

塾講師時代の苦い思い出があるので、僕は現在、テスト対策プリントを作りません。その代わり、生徒自身にテスト対策ノートを作ってもらっています。具体的にどういうノートを作らせるかは、以下の記事で一部を紹介しています。

国語の成績を上げる方法はあるのかな?中学生のための定期テスト対策
定期テストで国語だけ点数が悪いのは勉強していないからです。学校の国語は入試などの国語と違い、勉強すればするほど点数や順位がアップします。

また、ノート作り以外にも、学校から配布されるワークやプリントなどを使ったテスト対策の勉強法も教えています。具体的には以下の記事を参考にしてください。

ワーク提出で最高評価をGET!平常点アップのための「見せ方」5選
平常点に関わるワーク提出では最高評価を得ることが大切です。「頑張り」や「努力」を示し、先生の好感度をアップさせるには、何をすべきでしょうか?

テスト対策プリントを配布する塾は危険

テスト対策プリント配布から指導方針を変更しましたが、大成功でした。1、2教科だけ点数が上がるのではなく、全教科で点数が上がっている生徒が多かったからです。

多くの塾では「テスト対策講座」などが開講され、そこでテスト対策プリントが配布されています。しかし、そうした塾は生徒を堕落させ、「塾がないとテスト勉強できない!」という塾依存にしてしまう傾向があります。

テスト勉強で本当に大切なことを見失わないようにしましょう。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ

コメント

  1. 島崎仁 より:

    定期テストの対策では、プリントでも出来ると思います。
    人それぞれ、自分に合ったやり方があるので、どんな対策方法でも、やる子はやるし、やらない子は全くやらないと思います。ただ、塾の先生に頼りすぎて、自分で対策の準備をせずに、点数が下がってしまったのは、やはり、自己責任の部分もあるのかな、と思いました。このホームページ、とても役立ちました。ありがとうございました。
    (これは、あくまでもわたくし自身の意見なので、決して批判などをしているつもりではございません。長文、申し訳ございませんでした。)

    • みみずく みみずく より:

      コメントありがとうございます。
      このサイトがお役に立ったようで何よりです。

      > どんな対策方法でも、やる子はやるし、やらない子は全くやらないと思います。

      おっしゃる通りで、こちらがどんなに入念にお膳立てしてあげても、やらない生徒はやらないということを昨年度も改めて実感しました…

      生徒たちには自分に合ったやり方を自分で見つけてほしいと思っています。
      いつまでも誰かがサポートしてくれるわけではないので、その辺りの話もしています。
      「自分でできることを他人にやらせるとお金がかかるよ」という感じで…(笑)

      また何かありましたら、お気軽にご意見を書き込んでくださいませ。

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