中学校では、定期テストの前後にワークを提出します。これを利用して平常点をアップさせることが大切です。
ワーク提出でも最高評価が必要
中学校ではワーク提出が平常点に関わります。
どんなに定期テストの点数がよくても、提出するワークへの書き込み内容によっては不利な評価をされてしまいます。ワークを軽視していると、高校受験で志望校のランクを下げざるを得なくなることにもなりかねません。
したがって、内申点をアップさせたい生徒は、定期テストの結果とは別に、ワーク提出でも最高評価が必要です。特に、上位校受験を考えている中学生は、ワーク提出の大切さを改めて肝に命じましょう。
平常点アップのための「見せ方」5選
家庭教師の僕は、生徒たちのワークを細かくチェックする中で、最高評価をもらえるワークとそうでないワークの違いが段々と分かってきました。このことをふまえて、ワーク提出で最高評価をもらうための「見せ方」を5つ紹介します。
【その1】解答だけでなく解説も写す
ワークに空欄があったり、丸付けをしていなかったり、字が汚くて読めなかったりするのは論外です。そうしたワークは最低評価になります。
しかし、数学のワークに多いのですが、読める字でワークを埋めているにもかかわらず、最高評価をもらえない場合があります。これは、分からない問題について解答だけ写しているからです。答を赤ペンで写す場合は、解答だけでなく解説も写す必要があります。
確かに、長々と解説や途中式が書かれていると、「写すのがめんどくさい」と思ってしまいます。しかし、「めんどくさい」という気持ちをグッとこらえて、解説や途中式も書いて、ワークから空白を無くしましょう。
【その2】間違いを特定して修正する
英語や社会などは正解を写せば終わりです。一方、数学では、間違った問題に赤ペンで×を付けて正解を写すだけでなく、途中式の間違いを特定して修正する必要があります。たとえば、符号ミスをしたのなら、「どこでミスったのか?」が分かるように、途中式の間違い箇所に赤を入れていきます。
全教科共通ですが、間違いの原因を言葉で書いておくのもよいでしょう。たとえば、「三単現のsをつけ忘れた」「移項で+を-にしなかった」「三角形の面積公式を忘れていた」などと書いてあると、先生は「この生徒は真面目に取り組んでいるな」と思うはずです。
【その3】調べたことなどをメモする
問題を解けなかった場合、知らないことを教科書で調べたり、分からないことを先生に質問したりしますよね?(調べたり質問したりしない生徒は、これからするようにしてください)
このとき、調べたことや教えてもらったことなどをワークの余白にメモしましょう。たとえば、「季節風」について調べたのであれば、「季節によって吹く方向が変わる風。夏:海→大陸/冬:大陸→海」などとメモします。日本列島の絵と一緒に風の向きを描き込んでおくと更にグッドです。イラストの視覚的インパクトを上手に利用しましょう。
余白が足りなければ、下のリンク先にあるような大きめの付箋を貼りつけて、そこにメモを書き込むとさらに好印象です。
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【その4】余白に解き直す
数学や理科の計算問題は、間違ったらもう一度解き直すと勉強になります。その際、ワークの余白に解き直しましょう。「解き直し」などと一言書いてから鉛筆で解いて、青ペンで丸付けします。解き直しでも間違ったら、他の余白を使ってもう一度同じことをします。
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ノートなどに解き直してもいいのですが、これだと先生へのPRにはなりません。先生は提出物しか見ないので、生徒が陰で頑張ったことを評価しようがないからです。せっかくの頑張りを先生に評価してもらうため、解き直しでワークの余白を埋めるのがポイントです。
【その5】提出範囲より先も解いておく
ワーク提出がある場合、提出範囲は決まっています。もちろん、その範囲をきちんと解いておけば問題ありません。しかし、それ以上の評価が欲しい場合は、提出範囲より先も解いておきましょう。
通常、ワーク提出の際は、授業で教わったところまでが提出範囲になります。ただ、既習事項に関わる問題は、提出範囲の先にある「まとめの問題」や「章末問題」などにも掲載されています。そういう問題も解いておくと、先生の印象が更に良くなります。
「ワークを勝手に進めるな」という先生も稀にいます。そういう先生が授業担当の場合は、提出範囲より先を解くのはNGです。
「見せ方」を工夫して先生の好感度アップ
本記事で紹介した5つの「見せ方」は、ワークに直接書き込む勉強法です。そのため、テスト前に同じ問題を繰り返すのが難しくなります。テスト対策という意味では、事前にワークをコピーしておくといいでしょう。
その上で、先生の好感度をアップさせるための「見せ方」を駆使して、「頑張り」や「努力」を評価者である先生にきちんと示すことが大切です。陰で頑張るだけでは、その頑張りが実を結ばなかった(=テストの点数が悪かった)とき、誰も評価してくれません。
テストの点数が多少悪くても救ってもらうためのワーク提出です。その目的を達成するために、「見せ方」を工夫して最高評価を目指しましょう。
トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ
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