教科書や問題集は捨てる?大手塾のテキストや過去問は高値で売れる?

教科書や問題集は捨てる?大手塾のテキストや過去問は高値で売れる? 勉強法

新学年が始まる直前の時期、生徒や保護者は部屋の大掃除をしながら、「教科書や問題集を捨ててもいのかな?」と悩みます。そんな悩みを解決するのに本記事が役立つはずです。

前学年の教材が本棚にたまる

学年が上がるにつれ、前学年の教材が本棚にたまっていきます。学校から配布された教科書や問題集、資料集、プリントを閉じたファイルなどが科目ごとにあります。

塾や予備校に通っている生徒は、授業時に使ったテキストに加えて、講習テキスト、自習用テキストなど、膨大な量のテキストが山積みです。

これらはかさばるので「処分したい」と思うものの、「果たして教材を捨てていいのか?」と悩ましいところです。さらに、小学校から中学校へ、中学校から高校へ、高校から大学へと進学する際も、教材をとっておくかどうかで悩むことが少なくありません。

前学年の教材を3つに分類する

前学年の教材を「処分して構わないもの」「保管しておくべきもの」「売ると幸せになれるもの」の3つに分類して整理しましょう。

処分しても構わないもの

新学年で使う予定があったり、特に思い入れがあったりする場合以外は、処分しても構わないものを紹介します。

国語や英語の教科書

国語や英語の教科書は、ただ文章が載っているだけで実用性がありません。「この文章は何度読んでも感動する」というような場合以外は、処分しても全く困りません。知識の復習には市販の参考書を使いましょう。

実技科目のうち、音楽と美術の教科書

音楽と美術の教科書にも作品しか載っていません。音楽や美術に思い入れがないならば、処分しても困りません。

ノートやプリント

提出のためだけに作ったノートや学校の先生が配布したプリントは、市販の参考書に劣ります。後で使う目的(たとえば、新学年でも引き続き使い続けなければならない、春休みの後に提出する、など)がないならば、処分しても困りません。

ただし、自分なりに知識を集約したノートやプリントは受験でも役立ちます。そういう「宝物」は保管しておきましょう。

夏休みの課題などで出されたワーク類

夏休みの課題などで出されたワークは処分しましょう。解き直しをするつもりのないワーク類は邪魔なだけです。特に、書き込みしたワーク類は、解き直しをするにも使いにくいです。

保管しておくべきもの

後々使うことがあるため、処分してはいけないものを紹介します。「邪魔だな」と思っても、大切に保管しておいてください。

数学・理科・社会の教科書

数学・理科・社会の教科書は、市販の参考書よりも記述が正確で、必要最低限の知識が過不足なく網羅されています。後で見直すことが多いので、絶対に捨ててはいけません。

特に、都立高校受験を考えている中学生は、受験勉強で理科と社会の教科書が大活躍します。教科書で知識を確認しながらノートまとめをするのが有効な受験対策になるからです。捨ててしまったのなら、買い直してください。

実技科目のうち、保健体育と技術家庭の教科書

保健体育と技術家庭の教科書は実生活で役立つことがあります。また、高校で学ぶ現代社会や倫理では、ライフスタイルや情報化などの知識が必要になります。その際の情報源として、保健体育と技術家庭の教科書がたまに役立ちます。

国語の便覧や理科・社会・実技科目の資料集

国語の便覧や理科・社会の資料集は、受験勉強の際に役立ちます。また、ニュースなどを見ていて分からないことがあった場合、サッと調べられるので便利です。

美術の資料集やスポーツに関する資料集、食品の栄養について書かれた資料集などは、実生活で気になることを調べるのに役立ちます。

数学・理科・社会の問題集

数学・理科・社会の学校配布のワークは使いやすい場合が多いです。しかも、最低一度は解いている問題集なので、2度、3度と解き直すことで知識が定着します。バカにされがちな学校教材ですが、市販の問題集よりはるかに優れています。

定期試験の過去問

今後の出題傾向を把握するのに必要です。中には、「次の定期試験は前学年の過去問から出題します」という先生もいるので、そういう先生に備えて過去問はきちんと保管しておきましょう。

また、定期試験の過去問は、弟妹や後輩に貸してあげると喜ばれます。後輩に過去問を貸してあげたことがきっかけで、その後輩と恋愛関係に……ということもあるかもしれません(笑)

売ると幸せになれるもの

塾や予備校のテキストや受験で使った過去問は、ブックオフなどでは買取対象外になることがほとんどです。そのため、新学年を迎える生徒や受験を終えた生徒は、テキストや過去問を紐で縛って資源回収に出します。しかし、それはとてももったいないです。

一般的な古書店では買取対象外のテキストや過去問の中には、売ると幸せになれるものがあります。塾や予備校につぎ込んだお金のほんの数%でも回収できるならありがたいことです。

大手塾のテキスト

大手塾に通っていると大量の教材が配布されます。レギュラー授業で使っていた分厚いテキストはかさばるばかりだし、講習で使ったテキストに至っては二度と開くこともありません。実は、これらのテキストの中には、高く売れるものがあります。

特に、中学受験塾のSAPIXや日能研のテキストは、市販されていないこともあり、ネットオークションなどで高値で取引されています。クラス分けに命を懸けている生徒や保護者が、そうした中古教材を購入して予習するからです。塾は「予習禁止」と言っているはずなのですが……

以上の特殊事情もあり、大手塾のテキストは、売ると幸せになれる可能性があります。「自分でネットオークションに出すと身バレするからちょっと……」という人は、買取専門店(あなたの参考書 高く買います!!全国送料無料「学参プラザ」)を利用するとよいでしょう。

過去問集や予備校テキスト

大学受験生は、赤本や青本などの過去問集をいくつも買いそろえると思います。また、予備校に通っていれば、予備校オリジナルのテキストも配布されたはずです。しかし、これらの過去問集やテキストは、受験が終わればただのゴミです。大学で使うことはないからです。

一般的にゴミ扱いされる過去問や予備校テキストも、一部では需要があります。特に、収録年数が少ない赤本の場合、10年分の過去問を遡ろうと思うと、古い赤本を古書店で探すしかありません。そのため、ネットオークションなどでは、古い赤本に高値が付くこともあります。

大学受験参考書・赤本、予備校テキスト買取サイト「学参プラザ」もあるので、受験が終わって部屋の整理をしている人におすすめです。

教材整理で学習環境を整える

勉強の基本は、「同じ問題集を何度も繰り返す」です。そして、これを実行するためには、使用する教材を厳選する必要があります。

本棚に教材があふれているなら、新学年が始まる前の春休みを利用して、教材整理をしましょう。本当に必要な教材だけを手許にそろえて、次の学年で使う教材を収納するスペースを確保しておくことは、学習環境を整える上での第一歩です。

トップ画像=写真AC

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