夏休みの作文課題の中では、読書感想文がもっとも厄介です。本を読んだ上で文章を書かなければならないからです。そのため、読書感想文を書こうとする生徒たちの多くが、原稿用紙を前にして頭を抱えます。彼らのために読書感想文攻略の実践テクをお伝えします。
後悔しない本選び
読書感想文では、本選びから勝負が始まっています。それにもかかわらず、ほとんどの生徒たちは適当に本を選びます。だから失敗します。
ここでは、後悔しない本選びについて解説します。
課題図書はNG
夏休み直前、学校から課題図書の一覧が配布され、その中から本を選んでいませんか?
課題図書で読書感想文を書いてはいけません。理由は以下の通りです。
・課題図書は文章量が多いので、読むのに時間がかかる。
・多くの生徒たちが題材にしているので、入選するのが難しい(賞狙いの生徒にとって)
・学校と出版社の癒着が不愉快(笑)
というわけで、本選びの候補から課題図書を外しましょう。
長編小説もNG
長編小説にチャレンジするのもやめておきましょう。長編小説は、読むのに時間がかかる上に感想文を書きにくいからです。
そもそも読書感想文は要約文ではありません。そのため、ストーリー全体から、感想文の題材にする箇所を絞ります。そうすると、数百ページの文章のうち、感想文に使うページは数ページということもあり得ます。コストパフォーマンス悪すぎ!!
そんな無駄なことに時間を費やすくらいなら、他の宿題に取り組んだ方がいいですよね?
本を読む時間を短縮するために
「本を読む時間を短縮したい」という生徒たちは、どうすればいいのでしょうか?
答は簡単です。短い作品で読書感想文を書けばいいんですね。
短い作品といっても、数ページのショートショートだと、学校の先生にけちを付けられるかもしれません。そのため、短編小説がオススメです。
意外に使えるのが、宮沢賢治や芥川龍之介、太宰治といった作家の古典的名作です。これらの名作から短編を選びましょう。学校の先生にけちを付けられることもないので安心です(笑)。
ちなみに、古典的名作の多くは、青空文庫から無料でダウンロードできます。懐にも優しいのが嬉しいですね!!
賞狙いの生徒は評論で
賞狙いの生徒は、物語よりも評論を選ぶのも手です。評論で読書感想文を書く生徒は少ないので、学校の先生の目に留まりやすいからです。校内選考を楽に突破するための裏技です(笑)。
また、評論で読書感想文を書く場合、論理的に文章を書けばいいので、生徒によっては小説よりも楽なはずです。「評論なんて読みたくない」と食わず嫌いせずに、評論に挑戦してみてはいかがでしょうか?