高校推薦入試の作文で事前対策?
多くの高校推薦入試では作文が出題されます。
作文の字数は400字から800字程度。一般入試対策として200字程度の作文を練習している受験生でも、「こんなに長い作文は書けません!」と文句を言い始めます。「作文なんて見るのもイヤ!!」という作文アレルギーの受験生なら失神します(笑)。
そんな彼らのために、僕が行なう事前対策のノウハウをお伝えします。
作文の構成を決める
思いついたことをダラダラ書き連ねると、何が言いたいのか分からない随筆になります。最近は、高校入試の作文ですら小論文や意見文を求められます。そうした傾向を無視して随筆を書いてはいけません。
というわけで、作文を書く際は、構成を決めてから書き始めましょう。結論・主張の段落と体験談・根拠の段落とをはっきり分けて、”結論・主張→体験談・根拠→結論・主張”の順番で文章全体を構成します。この順番には意味があります。詳細は後ほど。
作文を添削してもらう
推薦入試受験生は、過去問などを踏まえて、実際に作文を書くはずです。書き終わった作文は、必ず誰かに添削してもらいましょう。添削は、信頼のおける国語指導者にお願いするのが一番です。
添削後の赤字まみれの作文を、受験生はもう一度書き直して再提出しましょう。指導者からOKが出るまで、添削→書き直し→添削→書き直し→……を繰り返します。練習で書いた作文を徹底的にブラッシュアップします。
こうして、最初の作文とは比べ物にならないくらい素晴らしい作文が受験生の手元に残るはずです。
コメント
こんにちは。とても参考になりますね。昨年、知っていればもっと良かった思いました。そこで質問があります。
同僚のお子さんが今年、高校受験生で都推薦に向けてナーバスになっているとの事。
昨年、我が子が都推薦で合格したので、作文はどうしたのか尋ねられました。
私が5つぐらい題材を過去問からピックアップし、5つ作文を子どもに書かせて、私が添削(大笑)しました。それをまた書き直しさせ、暗記させたと伝えました。
無論、5つの作文をまるまる暗記出来たわけではありませんが、我が子の高校の過去問は毎年、似たり寄ったりの題材でしたのである程度、文章レベルの暗記でつぶしが利いたと思います。ですが納得していないようで、よくよく聞いてみると、毎年題材が”格言”なんだそうです。そして時には英語の格言だったりしてるそうです。
どんな格言なのか私にはよく分かりませんが、みみずく先生ならご存知と思いました。そして対策をお持ちかと思いましたので、出来ればご回答頂きたいです。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
僕は、自分の生徒が受験する学校の情報しか収集しません。そのため、格言が出題される学校がどこなのか、またその対策をどうすべきか、は残念ながら分かりません。
都立高校の推薦入試問題については、東京都教育委員会が毎年テーマを一覧にして公開しています。以下のURLからご覧ください。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/25suisen_theme.htm
もし、格言を出題する推薦入試の対策を依頼された場合、僕は以下の2点を生徒にやらせます。
・代表的な格言の意味を暗記させる(いわゆる国語のお勉強)
・どんな格言でも使えそうな体験談をいくつか書かせて、それらを暗記させる。
要は、記事で書いたことと同じような指導です。どんな格言が出題されるのか分からない以上、あとは運任せになりますね。
有益な回答でなくて申し訳ありません。
みみずく先生
早速のご返答ありがとうございます。
お礼の返信が遅くなりまして申し訳ありませんでした。
いえいえ、とても親身にご回答を頂き、感謝しております。
しかも無料で申し訳ありません。
すぐに同僚にメールしてみます。