当サイトの管理人は、大学時代から20年以上、個別指導塾や家庭教師として、小学生・中学生・高校生・社会人にいろいろな科目を教えてきました。
特に、上京後に再開した家庭教師では、業者を通さず、サイト経由で生徒を集めました。これについて、大きな反省点があります。
私のサイトでは「効率的な勉強法」を前面に出してきました。コロナ禍期間に出版した著書も同じ方針です。
しかし、「効率的な勉強法」という言葉は、生徒や保護者に「楽しく、楽に、短期間で成績が伸びる勉強法」と誤解されていたように思います。
一般的に「効率的な勉強法」は、楽しくなければ、楽でもありません。私の指示通りに勉強してくれれば短期間で成績が伸びますが、その「指示通り」で苦戦した生徒が多かった印象です。
中学数学は1年間週1回1時間で教え終えられる
私が考える「効率的な勉強法」とは、少ない知識や技術を応用して、同じような問題は同じように解くことを目指す勉強法です。
たとえば、私が中学受験から指導しているA君は、中学2年に進級した今年4月、私の指導で中学3年間の数学をすべて終えました。A君の通っている私立中学もかなり進度が速いですが、それを上回るペースです。
私の指導は週1回1時間。国語・英語・理科・社会なども教えることがあるので、数学だけをずっと教えてきたわけではありません。それでも1年ほどの指導で、中学3年間の数学をすべて教えるのには十分でした。
公立中学の数学の授業は、似たような内容をスパイラル方式で3年間かけて教えます。じっくり時間をかけて定着をはかりながら、少しずつ発展的な内容へと進めていく流れです。
とはいえ、中学数学は中学受験算数と比べても簡単です。最難関の私立中学に進学したA君にとって、中学数学をざっくり理解するだけなら、それほど時間は必要ありませんでした。
A君は特殊な事例ですが、公立中学の生徒たちを教えていたときも同じでした。
公立中学の生徒たちについても、基本的には週1~2回1~2時間の指導で、どんなに遅くても、中3の夏休みまでには中学数学をすべて教え終えていました。
学校、さらには塾よりも速い進度でしたが、私の家庭教師指導だけの生徒たちは、塾に通っている生徒たちよりも数学の成績が上でした。
中学数学の中心分野は代数・関数・図形ですが、各分野の最初の方に出てくる知識や技術をきっちり覚えさえすれば、後は「前にやった●●と同じ」でどんどん先に進めます。
だから、私の指導では、たとえば「一次関数で、2直線の交点の座標を求めるとき、どうすればよかった?その求め方を覚えているなら、放物線と直線の交点も求められるよね。自分で何とかして」で終わりにします。
こういう頭の使い方をする勉強法が、私の考える「効率的な勉強法」です。
小学生のうちに、誰に、何を、どのように教わるか?
「効率的な勉強法」は、誰でもすぐにできるようになるわけではありません。
公立中学に通っていたB君は、小学4年の頃から私の家庭教師指導を受けていました。
B君は当初「割り算がわからない」というレベルでした。私はB君に割り算を教えた後、学校の算数の先取りを進め、小学6年の終わり頃から中学数学に入りました。途中、英語をやるかやらないかで1年半を費やした時期があったのは、以下の記事の通りです。

B君は部活で都大会に進出し、地元テレビ局にインタビューされていました。こうした活躍ができたのも、勉強で困らなかったからでしょう。
別の公立中学に通っていたCさんは、小学5年から私の家庭教師指導を受けていました。
Cさんは算数・数学と英語を先取りで進め、中学での成績は優秀でした。読書感想文や人権作文などでも賞を取りまくり、調査書の欄に受賞歴を書き切れなくなっていました。
B君もCさんも推薦入試で第一志望の高校に進学しました。
二人とも、私の指導で数学と英語を先取りし、その宿題として学校のワークをどんどん進めました。そのため、定期テスト前には、英数のワークの提出範囲が終わっていて、他科目にもしっかり時間を割けました。結果として、全科目で好成績でした。
二人は対面指導だったので、私はノートの取り方や話の聞き方、ワークへの取り組み方なども教えました。これらが学校の先生からの好印象・高評価にもつながっていたようです。同時に、勉強以外の部活や課外活動などでも活躍できる土台になったと思われます。
前述のA君は、中学受験の算数や国語を僕から教わっていました。ただ、その前から、私とA君は交流があり、その延長線上で指導に移行しました。彼が小学4年の頃、私は月1回1時間ずつ、1年かけて単位量当たりの大きさ、速さ、割合を徹底的に教えました。
A君もB君もCさんも「効率的な勉強法」をしていました。彼らは小学時代から私に教わっていたから、無理なく「効率的な勉強法」が身に付いたのです。
他にも、小学時代から私の指導を受けていた生徒たちは、似たような流れで、最終的には第一志望の高校に合格していました。
一方、公立中学で成績が伸び悩み、私の指導を受け始めた中学生も何人かいました。しかし、彼らはB君やCさんのように優秀な成績にはなりませんでした。
塾や独学などでいったん染みついた「変な勉強の癖」はなかなか修正できません。だからこそ、「小学生のうちに、誰に、何を、どのように教わるか?」が大切です。
中学で成績がグダグダになった生徒に対して、私ができることには限界がありました。彼らは私の指示通りに勉強できないため、短期間の指導では、成績がなかなか伸びませんでした。
早め早めの準備で将来の勉強の不安を解消する
私の指導経験を振り返ると、生徒に「効率的な勉強法」を無理なく身に付けてもらうには、長期間の指導が必要でした。
もっとも、体験指導だけで学年一位になった中学生もいましたが、彼はもともと非常に優秀でした。彼のように、私の指示通りに勉強できるのなら、短期間で劇的に成績がアップします。
しかし、ほとんどの生徒たちは彼と同じことができません。だから、小学生のうちに、学校の勉強が簡単なうちに、少しずつ「効率的な勉強法」に慣れていってもらうのが最も確実です。
ここ何年か、私は自分の指導が最近の子どもたちに通用しないのを実感し、自分の力不足と時代の変化に打ちひしがれました。そして、現在指導中の生徒たちを最後に、家庭教師の廃業を考えています。
そのため、今回の記事は「私の指導を受けてください」という営業目的ではありません。
そうではなく、小学生とその保護者に向けて、「効率的な勉強法」は「楽しく、楽に、短期間で成績が伸びる勉強法」ではないという事実をふまえ、将来の勉強の不安を解消したければ早め早めの準備が必要であることをお伝えしたかった次第です。
中学進学後、定期テストで酷い点数を取ってから塾や家庭教師にすがっても手遅れかもしれません。
「みんなが通っているから」という理由で、何となく大手塾に通っているだけでは、成績が上がらないことも少なくありません。
小学生にうちから、信頼できる指導者と少しずつ勉強することをおすすめします。


コメント