小説問題で登場人物の心情をどう答える?客観的読解と深読みの境界

みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記 国語一般
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小説問題での得点率と精神年齢は関係あるの?

「学校の国語の授業と入試国語とでは、そもそも考え方が違うんだよ」と僕は生徒たちに教えます。生徒たちも納得はしてくれます。それでもなお、入試国語の小説問題でなかなか正解に辿り着けない生徒たちが出てきます。

登場人物の言動と心情を結び付けられない

「小説が苦手」という生徒たちの中には、登場人物の言動と心情を結び付けられない生徒がいます。そんな生徒は、10人中9人が「こういう場合は●●する」と言うのに対して、「いやいや、こういう場合は▲▲するでしょ?」と主張します。とても貴重な10人中1人!(笑)

たとえば、「『泣いているAさんに、B君は手を差し伸べた。』とあるが、このときのB君の気持ちは?」という問題があるとしましょう。「泣いているAさんを慰めようという気持ち」などが、普通に考えれば正解でしょう。

しかし、10人中1人に当たる生徒は、「Aさんと一緒に遊びたいという気持ち」などと答えます。こういう生徒は、泣いている人に手を差し伸べる行為の意味が本当に分かりません。実際に自分が経験していないことは理解できないのです。

もしかしてアスペルガー症候群?

10人中1人に当たる生徒は、いわゆる「空気が読めない」生徒です。これが極端化すると、「アスペルガー症候群」(「アスペ」と略されることも)と診断されます。そのため、「小説問題が全然解けないなんて、もしかしてうちの子はアスペルガー症候群?」と保護者は不安がります。

しかし、小説問題がボロボロの生徒たちのほとんどは、アスペルガー症候群ではありません。彼らは、人生経験と読書経験が乏しいため、言動と心情の関係をパターン化できていないだけです。

精神年齢が低い生徒の国語対策

「国語(特に小説)ができない生徒は精神年齢が低い」としばしばいわれます。

男子の精神年齢は、女子と比較して10歳くらい低い、という話もあります。その真偽はさておき、男子の方が小説問題を苦手としますし、普段の彼らの言動に幼さが目立つのも確か。男友達とつるんで異性に目を向けない男子は、ラブストーリーの読解で苦労します(笑)。

僕の指導経験上、男子に限らず、国語の出来不出来と精神年齢には相関関係があるように思います。とはいえ、「精神年齢が低いから国語ができないのはしかたないよね」では指導になりません。

そこで僕は、精神年齢が低い生徒には、人間の言動と心情との関連をいちいち言葉で教えます。

「ここでAさんが頬を赤らめたのは、B君のことが好きだったからだよ。恋愛感情は頬の赤さで表現されるんだよ」

こんな感じで、とにかく生徒に教え込みます。パターンをいくつも覚えた生徒は、入試国語の小説が得意になる……と信じたいです(笑)。

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客観的読解と深読みの境界はあいまい

精神年齢云々の話をすると、「小説問題では、客観的読解と深読みの境界があいまいじゃないか!」というクレームが来そうです。が、実際その通りなので反論できません。小説問題では、本文に明示されている言動や情景描写などから、明示されていない心情を読み取るのですから。

国語の読解問題は、「正しいものを選べ」ではなく、「最も適切なものを選べ」という指示ですよね?つまり、一番マシな解釈を選べればOKです!

そのOKのラインを把握するには、過去問の分析を通して、「出題者が何を正解としているのか?」を見極める必要があります。こうした見極め作業のお手伝いをするのが、家庭教師である僕のお仕事なんですね。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ / モデル=河村友歌

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