国語辞典で慣用句や複合語を調べるには?辞書の引き方を考える

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

最近の子どもたちは、辞書の引き方を知りません。「耳」や「痛い」の意味は調べられても、「耳が痛い」という言葉の意味は調べられません。

こうした傾向をふまえて、本記事では、「耳が痛い」などの言葉を国語辞典でどう調べるかについて解説します。

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慣用句の調べ方

「油を売る」「耳が痛い」などの言葉を慣用句といいます。

慣用句は、長い期間たくさんの人たちに広く使われてきたひとまとまりの言葉です。単語レベルの意味とは異なる意味を表すため、注意して使う必要があります。たとえば、「油を売る」は、灯油販売のことではなく、仕事をサボったり無駄話で時間を潰したりすることを意味します。

慣用句を国語辞典で調べる場合、そのままの形では見出しがありません。そのため、慣用句を調べられない生徒が出てきます。

ある生徒は、「気が短い」を調べようとして、「きが……」の見出し語を探していました。しかし、残念ながら、「きがみじかい」はありませんでした。

そこで、僕は、次のことを生徒に指示しました。

1. 慣用句を単語レベルに分解する。

2. 先頭の単語を辞書で引く。

3. 2の単語の項目で後ろの方を見ていく。

まず1と2です。「気が短い」は「気」「が」「短い」の3単語から成ります。これらの単語のうち、先頭の「気」で国語辞典を引きます。「き【気】」という項目が見つかるはずです。

次に3です。「気」の項目を見つけたら、その後ろの方を見ていきます。すると、【―が重い】【―が知れない】など、「気」を用いた慣用句がズラッと並んでいます(各項目の「―」には「気」が入ります)。これらの慣用句の中から「気が短い」を探すと、「待っていることが出来なくてすぐ怒る(イライラする)様子だ」という意味が見つかります。

複合語の調べ方

「走り回る」「飛び立つ」などの言葉を複合語といいます。

複合語は、複数の単語が組み合わさって形成された語です。たとえば、「走り回る」は、「走る」と「回る」が組み合わさっています。

こうした複合語も、普通はそのままの形では見出しがありません。

ある生徒は「計りかねて」を調べました。しかし、「はかりかねて」の項目が見つかりませんでした。

そこで、僕は、次のことを指示しました。

1. 複合語を単語レベルに分解する。

2. それぞれの単語の言い切りの形を辞書で引く。

3. 複数の単語の意味をくっつける。

まずは1です。「計りかねて」の場合、「計り」「かね」「て」と分解できます。

次に2です。「計り」や「かね」では、正しい意味を調べられません。そのため、これらの単語を言いきりの形(終止形)に直します。「はかり」は「はかる」で、「かね」も「かねる」です。

最後に3です。「計る」は「推測する」、「かねる」は「できない」です。したがって、「計りかねる」は「推測できない」という意味だとわかります。

国語辞典の引き方を教える

慣用句や複合語は、ちょっとしたコツを知らないと国語辞典で意味を調べられません。そして、子どもたちは、国語辞典の引き方をきちんと教わっていません。そのため、「辞書を引きなさい」と指示されても、「辞書を引いたけれど、意味が載っていませんでした」と困惑します。

こうした子どもたちの現状をふまえて、僕は辞書の引き方から丁寧に教えています。

トップ画像=写真素材 足成

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