無生物主語の訳し方にはコツがある!和訳や並べ替えを攻略するには?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
無生物主語の訳し方にはコツがある!和訳や並べ替えを攻略するには?

高校英語では、「無生物主語構文」と呼ばれる文法事項を習います。主語が無生物(=人間以外のもの)である英文が無生物主語構文です。例としては、次のような英文を挙げられます。

The letter made me happy.

中学英語でも“make A B”(AをBにする)の学習時に登場する英文ですが、当時は無生物主語構文について言及されなかったはずです。「その手紙は私を幸せにしました。」と訳せばOKだったのではないでしょうか?

しかし、高校英語では、「その手紙は私を幸せにしました。」と訳すことは好まれません。では、どのように訳せばいいのでしょうか?

広告

無生物主語構文は意訳しよう!

冒頭の英文程度なら、「その手紙は私を幸せにしました。」という直訳でもあまり問題ないでしょう。しかし、次の英文を直訳したらどうでしょうか?

A helmet keeps you from hurting your head.

「ヘルメットはあなたに自分の頭を傷つけさせません。」だと、意味は通じないこともないですが、何というか、日本語としてちょっと……(笑)

無生物主語構文は直訳すると不自然になりがちなので、意訳することを求められます。意訳の手順は次の通りです。

1. 主語(S)を副詞的に訳す。

2. 目的語(O)を主語(S)として訳す。

3. 述語(V)を和訳の主語に合わせる。

“The letter made me happy.”を使って、一つ一つの手順を確認しましょう。

1. 主語(S)を副詞的に訳す。

英文のS「~は・が」を「~によって・おかげで」などと訳します。

“The letter”は、「その手紙は」ではなく、「その手紙によって(のおかげで)」と意訳します。

2. 目的語(O)を主語(S)として訳す。

英文のO「~を・に」を主語「~は・が」として訳します。

“me” は、「私を」ではなく、「私が」と意訳します。

3. 述語(V)を和訳の主語に合わせる。

英文のVを主語に合わせて受け身などにします。

「私を~にしました。」の「私を」を「私は」と意訳した場合、「私は~になりました。」と訳さないと却って不自然になります。途中までは「その手紙によって私は幸せに……」と訳せているのに、文末が「~にしました。」だと、「その手紙によって私は幸せにしました。」という変てこな日本語の出来上がりです。こんな訳をするくらいなら直訳の方がマシです(笑)

以上をふまえて“The letter made me happy.”を訳すと、「その手紙によって私は幸せになりました。」です。

意訳と直訳の両方をできるようにしよう!

無生物主語構文は並べ替え問題でも頻出です。というのも、無生物主語構文が受験生を混乱させるのに最適だからです。

たとえば、“The letter made me happy.”という英文を作らせる問題に、「私はその手紙を見て幸せになった。」という和訳を付けると、受験生は大パニックです。「『私は』が主語なのに、meしかない!!」と思ってしまうからです。

このような嫌がらせをすることで、出題者は受験生をふるい分けます。受験生は出題者の罠に引っかかってはいけません。

和訳に対応する主語が無い場合は無生物主語構文を疑いましょう。そして、「これは無生物主語だ!」と気づいたら、意訳ではなく直訳を考えながら語句を並べ替えましょう。

並べ替え問題の攻略法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【整序英作文】英語の並べ替え問題を攻略!意訳を直訳に変換しよう

また、無生物主語構文についてより深く学びたい受験生は、西きょうじ先生の『ポレポレ英文読解プロセス50』にチャレンジしてみましょう。かなり難しいですが、これを徹底的にやり込めば、上位大学の英語にも対応できます。

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

新品価格
¥818から
(2018/6/10 17:17時点)


無生物主語構文に慣れれば、英語と日本語の両方を使いこなせるようになります。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ

広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください