生徒宅にお邪魔する家庭教師は、生徒とその保護者の関係を目の当たりにします。そうすると、家庭の事情がもろに見えてきます。
中でも、保護者が子どもと上手く付き合っているなぁ、と感心させられる家庭もあります。そうした家庭の共通項を紹介します。「勉強しなさい」とガミガミ言わないなど、ありきたりなことではなく、もっと本質的なこと(だと僕が思うこと)に言及します。
もっとも、本記事の内容は、あくまでも僕の経験に基づいています。必ずしも全ての家庭に当てはまるわけではないことをお断りしておきます。
子どもと上手く付き合っている保護者の共通項
子どもと上手く付き合っている保護者に共通してみられるのは次の2点です。
- 子どもの個性や気持ちに遠慮することなく、やるべきことをきちんとやらせようとする。
- 行動の過程ではなく結果を評価し、結果を出せない子どもにペナルティを課す。
それぞれを具体的に見ていきましょう。
遠慮せずに配慮する
世の中には、とても個性の強い子どもがたくさんいます。いわゆる「障害」と認定されるレベルの子どももいれば、「拘りが強い」「動作が遅い」などの性格が顕著な子どももいます。
また、子どもは、日々さまざまなことを経験します。「学校で友達とケンカした」のような一時的なトラブルから、「身近な人が亡くなった」のようなトラウマになる経験まで、子どもであっても嫌なことに直面する機会は少なくありません。そうすると、子どもの感情は大きく揺れ動きます。
子どもに振り回される保護者
子どもの個性や感情に振り回される保護者は子どもに遠慮します。そういう保護者は、子どもが失敗したり悪さをしたりした際に、次のように言いながらその失敗を許容します。
うちの子どもは●●だから▲▲できないのは仕方ないんです。
●●は、子どもの個性であったり、子どもが経験した悲惨な体験だったりします。子どもの失敗(悪さ)の原因を、「どうにもならないこと」に転嫁するわけですね。
子どもが保護者の言うことを聞かない家庭に限って、保護者、特に母親が、こういうセリフを決まり文句のように口にします。
しかし、そうやって子どもに遠慮することは、子どもを増長させるだけです。
コメント