【be動詞】自己紹介と相手への質問から学ぶ疑問文・否定文・肯定文

【be動詞】自己紹介と相手への質問から学ぶ疑問文・否定文・肯定文 英語

英語を初めて学ぶ小中学生は、自分のことを伝える文と相手のことを聞く文を作るところから始めましょう。

“I am ~.”の文(be動詞の肯定文)

“I am ~.”という表現を使って、自分のことを伝える3つの文を作ってみました。

I am Taro Yamada. (私は山田太郎です。)

I am a student. (私は学生です。)

I am from Japan. (私は日本出身です。)

以下の英語のルールを覚えましょう。

  • 文の初めは大文字で書く。
  • 単語と単語の間を開ける。
  • 文の最後にピリオド(.)をつける。
  • 人名や地名は大文字で始める。
エリンギ先生
エリンギ先生

“I am”を省略して”I’m”と言うこともあるよ。”I’m”の上の点はアポストロフィーで、省略を表す記号なんだ。

“I am ~.”の文の”I”と”am”をそれぞれ説明します。

“I”は主語

“I”は主語で、「私は」と訳します。

エリンギ先生
エリンギ先生

“I”の訳は「私」ではなく「私」なので注意してね。単語テストで”I”の訳を「私」と書くと×になるよ。

英語では主語を文の初めに置くのがルールです。一方、日本語では主語を文の初め以外にも置けます。

  • 私は公園で野球をした。
  • 公園で私は野球をした。
  • 公園で野球を私はした。

上の3つの文はどれも間違いではありません。このように言葉の順番を自由に入れかえられる日本語だと主語がわからなくなりがちです。もしわからなくなったら、「~は」「~が」などの文節を主語と考えるとよいでしょう。

主語と述語の問題が苦手?小学生にもわかりやすく見つけ方を教えるよ
国語の文法問題の中に、主語や述語を見つける問題があります。このタイプの問題は、多くの小学生や中学生が苦手としますが、実はとても簡単です。

“am”は述語でbe動詞

“am”は述語で、be動詞と呼ばれます。

英語では述語を主語の直後に置くのがルールです。一方、日本語では述語を文の最後に置きます。

エリンギ先生
エリンギ先生

英語を得意にするためには、日本語の主語と述語をきちんと見分けられるようにしよう。たとえば、「母の友達のお兄さんが電車で東京から横浜へ移動した。」だと、どこが主語でどこが述語かな?

エノキさん
エノキさん

「お兄さんは」が主語で、「移動した」が述語です。

シイタケくん
シイタケくん

えっ、でも、「母」や「友達」や「電車」も主語になりそうですよね?

エリンギ先生
エリンギ先生

確かに意味を考えれば、「母」も「友達」も「電車」も主語になりそうだ。でも、主語を見分けるときは、まずは形式から判断するように。「お兄さんは」の「は」に注目するんだ。「母の」「友達の」「電車で」は「~が」や「~は」ではないよね?だから、これらは主語ではない。

be動詞の意味は「=(イコール)の関係」と「いる・ある」の2つを覚えておきましょう。

=(イコール)の関係

“am”などのbe動詞は、主語とbe動詞の後ろに来る言葉を=(イコール)で結びます

  • I am Taro Yamada. → I = Taro Yamada(私=山田太郎)
  • I am a student. → I = a student(私=学生)

このとき、be動詞の後ろに来る言葉は、ものの名前を表す名詞か、状態や性質を表す形容詞です

“Taro Yamada”や”student”は名詞です。

“happy(幸せだ)”や”tired(疲れた)”は形容詞です。”I am happy.”も”I = happy(私=幸せだ)”の関係が成り立ちます。

エノキさん
エノキさん

“a student”の”a”って何ですか?

エリンギ先生
エリンギ先生

“a”は冠詞で、数えられる名詞の前に置いて「1人の・1つの・1匹の」を表すんだ。名詞の回で改めて教えるよ。

シイタケくん
シイタケくん

“Taro Yamada”は人名で、数えられないから”a”がつかないんですね!

いる・ある

“am”などのbe動詞は、主語が「~にいる」「~にある」という意味にもなります

たとえば、”I am in the library.”は「私は図書館にいます。」と訳せます。このように、be動詞を「いる・ある」の意味で使う場合、場所を表す名詞の前にinなどの前置詞を置きます

“I am from Japan.”も”from”という前置詞があるから、「~出身です」と訳せます。

エリンギ先生
エリンギ先生

もし”I am the library.”と言うと、”am”が=の関係になって、「私は図書館です。」という変な意味になるよ。

シイタケくん
シイタケくん

“I am from Japan.”も、”from”が抜けて”I am Japan.”になると「私は日本です。」という意味ですね。自分が日本代表みたいで、おかしいです……

“I am not ~.”の文(be動詞の否定文)

「私は~ではありません。」という意味の英文を作りたいときは、”I am not ~.”となります。

be動詞の否定文の作り方

“am”などのbe動詞の後ろに”not”を置いて「be動詞+not」にすると、「~ではありません。」という意味になります。このような「~ではありません」という意味の文を否定文といいます。

I am not Taro Yamada. (私は山田太郎ではありません。)

I am not a student. (私は学生ではありません。)

I am not from Japan. (私は日本出身ではありません。)

“Are you ~ ?”の文(be動詞の疑問文)

自分のことを話していると、相手のことも聞きたくなると思います。そういうときは”Are you ~ ?”を使います。”Are you ~ ?”は「あなたは~ですか。」という意味です。

Are you Taro Yamada? (あなたは山田太郎ですか。)

Are you a student? (あなたは学生ですか。)

Are you from Japan? (あなたは日本出身ですか。)

これらの文のように、「~ですか」と人に聞く文を疑問文といいます。疑問文の最後には必ずクエスチョンマーク(?)をつけます。

ちなみに、否定文でも疑問文でもない普通の文(冒頭の3文)は肯定文といいます。

be動詞の疑問文の作り方

“Are you ~ ?”の文について、”you”が「あなたは」を意味する主語、”are”は”am”と同じbe動詞で述語です。be動詞の疑問文は、主語とbe動詞を入れかえて「be動詞+主語」で作れます

“Are you ~ ?”に対する答え方

“Are you ~ ?”で聞かれたら次のように答えます。

Yes, I am. (はい、そうです。)

No, I’m not. (いいえ、違います。)

“you”(あなたは)で聞かれているので、答えるときの主語は”I”(私は)になります。”Yes”や”No”の後ろにはコンマ(,)をつけてから”I am.”などを続けます。

エリンギ先生
エリンギ先生

“Are you a student?”で聞かれて”Yes, I am.”と答えた場合、”Yes, I am a student.”の”a student”を省略して答えたことになるんだ。省略された”a student”の意味を含む”am”を代動詞というよ。

エノキさん
エノキさん

「あなたは毎日野球をしますか。」と聞かれて「します。」と答えると、答えの「します。」には「毎日野球を」の意味が含まれています。これと同じ考え方ですね!

“This is ~.”と”That is ~.”の文

“This is ~.”や”That is ~.”という表現を使って、さまざまな物や人を紹介する文を作ってみました。

This is a pen. (これはペンです。)

This is Ken. (こちらは健です。)

That is a dog. (あれは犬です。)

That is Yumi. (あちらは由美です。)

4つの文の”this”も”that”も主語です。

“this”は、物を表すときは「これは」と、人を表すときは「こちらは」「この人は」とそれぞれ訳します。

“that”は、物を表すときは「あれは」と、人を表すときは「あちらは」「あの人は」とそれぞれ訳します。

4つの文の”is”は述語で、”am”や”are”と同じbe動詞です。4つの文ではすべて「=(イコール)の関係」を表します。たとえば、”This is a pen.”ならば、”This = a pen(これ=ペン)”です。

4つの文はすべて肯定文です。

エノキさん
エノキさん

“this”と”that”は何が違うんですか?

エリンギ先生
エリンギ先生

話し手から近いところの物や人は”this”、遠いところの物や人は”that”だよ。

“This is not ~.”と”That is not ~.”の文(be動詞の否定文)

4つの文を否定文に書きかえると次の通りです。

This is not a pen. (これはペンではありません。)

This is not Ken. (こちらは健ではありません。)

That isn’t a dog. (あれは犬ではありません。)

That isn’t Yumi. (あちらは由美ではありません。)

be動詞の否定文は「be動詞+not」です。それぞれの文のbe動詞”is”の後ろに”not”を置きました。”is not”の省略形は”isn’t”です。

シイタケくん
シイタケくん

“is not”と”isn’t”の使い分けを教えてください。

エリンギ先生
エリンギ先生

基本的にどちらでも正しいので、テストのときは、カッコの数を見てどちらを使うかを決めよう。たとえば「これはペンではありません。」を英語に直す問題だと、次のようになる。

  • This (   ) (   ) a pen.  → (   )が2つなので”is not”
  • This (   ) a pen. → (   )が1つなので”isn’t”

“Is this ~ ?”と”Is that ~ ?”の文(be動詞の疑問文とその答え)

4つの文を疑問文に書きかえて、それぞれに”Yes”か”No”で答えると次の通りです。

Is this a pen? – Yes, it is. (これはペンですか。ーはい、そうです。)

Is this Ken? – Yes, he is. (こちらは健ですか。ーはい、そうです。)

Is that a dog? – No, it isn’t. (あれは犬ですか。ーいいえ、違います。)

Is that Yumi? – No, she isn’t. (あちらは由美ですか。ーいいえ、違います。)

be動詞の疑問文は「be動詞+主語」です。それぞれの文の主語とbe動詞を入れかえました。

“Is this ~ ?”や”Is that ~ ?”への答え方は次の通りです。

  • 疑問文の主語が1つの物 → Yes, it is. / No, it isn’t.
  • 疑問文の主語が1人の男性 → Yes, he is. / No, he isn’t.
  • 疑問文の主語が1人の女性 → Yes, she is. / No, she isn’t.
エリンギ先生
エリンギ先生

ふつうは”Yes, this is.”などと言わないので注意しよう!

疑問文の答えに限らず、前に出てきたのと同じ物や人を次の文で主語にする場合、次のルールで言いかえます。

  • 1つの物 → it(それは)
  • 1人の男性 → he(彼は)
  • 1人の女性 → she(彼女は)

犬などの動物はふつう物扱いなので”it”に言いかえます。

シイタケくん
シイタケくん

“Enoki is a student. She is from Japan.”だと、「エノキちゃんは学生で、日本出身です。」って意味ですよね?”Enoki = she”となりますよね?

エリンギ先生
エリンギ先生

その通り。

エノキさん
エノキさん

まあ、シイタケくんったら、私のことを「彼女(she)」だなんて……

エリンギ先生
エリンギ先生

英語の”he”や”she”には、日本語の「彼」や「彼女」のように「恋人」の意味がないから、勘違いしないでね。

“He is ~.”と”She is ~.”の文

“he(彼は)”や”she(彼女は)”を主語にしたbe動詞の文でも”is”を使います。”He is ~.”や”She is ~.”という表現を使って肯定文を作ってみました。

He is a teacher. (彼は先生です。)

She is from America. (彼女はアメリカ出身です。)

“He is not ~.”と”She is not ~.”の文(be動詞の否定文)

2つの文を否定文に書きかえると次の通りです。

He is not a teacher. (彼は先生ではありません。)

She isn’t from America. (彼女はアメリカ出身ではありません。)

be動詞の否定文は「be動詞+not」です。それぞれの文のbe動詞”is”の後ろに”not”を置きました。”is not”の省略形は”isn’t”です。

“Is he ~ ?”と”Is she ~ ?”の文(be動詞の疑問文とその答え)

2つの文を疑問文に書きかえて、それぞれに”Yes”か”No”で答えると次の通りです。

Is he a teacher? – Yes, he is. (彼は先生ですか。ーはい、そうです。)

Is she from America? – No, she isn’t. (彼女はアメリカ出身ですか。ーいいえ、違います。)

be動詞の疑問文は「be動詞+主語」です。それぞれの文の主語とbe動詞を入れかえました。

下線部のように、”Is he ~ ?”には”he is”で、”Is she ~ ?”には”she is”でそれぞれ答えます。これに限らず、疑問文と答えは主語・述語が対応しているのが原則です。

【今回のまとめ】

  • “is”と”am”と”are”はすべてbe動詞。
  • “I”や”you”や”this”などは主語、be動詞は述語。
  • be動詞の意味は「=(イコール)の関係」と「いる・ある」。
  • be動詞の否定文は「be動詞+not」、疑問文は「be動詞+主語」。
  • 疑問文の答えでは、主語を”it”などに言いかえる。
  • 疑問文と答えは主語・述語が対応している。

トップ画像=写真AC

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