【場合の数】同じものを何人かで分ける!重複組合せは何通りあるか?

【重複組合せ】同じものを何人かで分ける場合の数は何通りあるか? 場合の数

問題演習コーナー

【問題】赤玉、白玉、青玉、黒玉がたくさんあります。この中から6個を選ぶとき、次の問いに答えましょう。

(1) どの色の玉も必ず1個は選ぶとすると、選び方は何通りありますか。

(2) 選ばない色があってもよいとすると、選び方は何通りありますか。

一見すると分かりにくいですが、この問題も例題1や例題2と同じ重複組合せの問題です。

例題の「太郎君、次郎君、三郎君の3人」に当たるのが「赤玉、白玉、青玉、黒玉の4色」です。また、例題の「同じ種類のメダル5枚」に当たるのが「玉を6個選ぶ」です。

この対応関係を理解できないと解けなくなります。

(1)の解き方(どの色の玉も必ず1個は選ぶ選び方を求める)

最初にそれぞれの色の玉を1個ずつ選んでしまう(4個選んだことになります)と、後は2個の玉を選べばよいことになります。この2個の選び方は(2、0、0、0)と(1、1、0、0)の2通りです。

(2、0、0、0)のとき、2個選ぶことになるのは赤玉、白玉、青玉、黒玉の4通りです。

(1、1、0、0)のとき、4色の中から2色を選ぶ組合せなので、(4×3)÷(2×1)=6(通り)です。

(2、0、0、0)と(1、1、0、0)は同時に起こらないので、和の法則より4+6=10(通り)が答です。

別解1(仕切りを入れる解き方)

○と○の間に仕切りの|を3本入れて、4つに分けた○を、左から赤玉、白玉、青玉、黒玉とします。必ず1個は○が入るようにするには、下の図の■から3か所を選んで仕切りを入れます。

○■○■○■○■○■○

5つの■の中から3つを選んで仕切りにする組合せなので、(5×4×3)÷(3×2×1)=10(通り)が答です。

別解2(最初にそれぞれの色の玉を1個ずつ選ぶ解き方)

最初にそれぞれの色の玉を1個ずつ選んでしまい、残りの2個と仕切り3本を5つの○にして横に並べます。

○○○○○

5つの○の中から3つを選んで仕切りにする組合せなので、(5×4×3)÷(3×2×1)=10(通り)が答です。

(2)の解き方(選ばない色があってもよい選び方を求める)

選ばない色がある分け方は、(6、0、0、0)(5、1、0、0)(4、2、0、0)(4、1、1、0)(3、3、0、0)(3、2、1、0)(2、2、2、0)です。

(6、0、0、0)と(2、2、2、0)のとき、それぞれ4通りなので、4×2=8(通り)です。

(5、1、0、0)(4、2、0、0)(4、1、1、0)のとき、それぞれ4つから2つ選んで並べる順列4×3=12(通り)なので、12×3=36(通り)です。

(3、3、0、0)のとき、4つから2つ選ぶ組合せなので(4×3)÷(2×1)=6(通り)です。

(3、2、1、0)のとき、4つを並べる順列なので4×3×2×1=24(通り)です。

それぞれは同時に起こらないので、和の法則より8+36+6+24=74(通り)です。これに、(1)の答を足して74+10=84(通り)です。

別解(仕切りを入れる解き方)

6個の玉と3本の仕切りを合わせた9つを全て○にします。

○○○○○○○○○

9つの○の中から3つを選んで仕切りにする組合せなので、(9×8×7)÷(3×2×1)=84(通り)が答です。

① 同じものを何人かで分ける場合の数の問題では、数え上げる解き方以外にどのような解き方がありますか。

(例)仕切りを入れて分ける解き方があります。

② 同じもの5つを3人で分ける場合の数を考えます。1人1つは必ずもらえるときと、1つももらえない人がいてもよいときとでは、仕切りを入れる解き方にどのような違いがありますか。

(例)1人1つは必ずもらえるときは、○と○の間の4か所から2か所を選んで仕切りにします。一方、1つももらえない人がいてもよいときは、7つの○の中から2つを選んで仕切りにします。

トップ画像=Pixabay

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