受動態と疑問詞の関係~“Who”を使った疑問文が受け身になると?

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

ある生徒が次の問題で悩んでいました。

“Who turned on the light?” をthe lightを主語にした受動態に書き換えなさい。

多くの生徒たちがこのタイプの書き換え問題を苦手とします。疑問詞があるだけで「嫌だなぁ……」と感じる生徒すらいます。

そんな生徒たちにまず言いたいのは、「疑問詞を普通の代名詞と同じように考えて受動態を作ってみよう!」です。難しく考えず、一つ一つの手順を確認しましょう。

能動態から受動態へ

“能動態→受動態”の書き換えは大丈夫ですか?書き換えの手順を復習しておきますね。

1. 主語(S) → by + 目的格

2. (前置詞の)目的語(O) → 主語(S)

3. 動詞 → be動詞+過去分詞(時制に注意!)

4. その他の部分 → そのまま残す

たとえば、次の文を受動態にしてみます。

He spoke to Yumi.

1,2,3の手順通りに書き換えます。

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”Yumi was spoken to by him.”となりました。前置詞byの後ろは目的格のhimです。

また、「前置詞が2つ続くのが気持ち悪い!!」と言って toを省く生徒がいます。そういう生徒に言いたいのは、「根拠のない思い込みを捨てなさい!」です。手順4の通り、toは残したままですからね。

疑問詞があっても同じ手順

同様に、“Who turned on the light?”も受動態に書き換えます。

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繰り返しますが、前置詞byの後ろは目的格です。そのため、whoの目的格whomを使って、主語のwhoをby whomに書き換えます。また、手順4に従って、onはそのまま残します。

ここまで書き換えたら、疑問詞を文頭に移動します。whomと一緒にbyも移動します。その結果、次のように文が変化します。

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by whomが文頭に来ただけでなく、SVの語順も変わります。それは何故でしょうか?

疑問詞の後ろはどうなるの?

主語(S)以外が疑問詞になっている場合、疑問詞の後ろは普通の疑問文です。

例えば、次の2つの例文を較べてみてください。

ア. Who played tennis?

イ. Who did you meet?

アは「誰がテニスをしましたか?」という訳で、Whoが主語(S)です。この場合、Whoの後ろは肯定文の語順です。つまり、SVOがそのままなんですね!

一方、イは「あなたは誰に会いましたか?」という訳で、Whoはmeetの目的語(O)です。この場合、Whoの後ろでは疑問文特有の倒置が起こります。疑問詞特有の倒置とは、次のルールのことです。

・一般動詞の場合:do/does/did + S + 動詞の原形

・上記以外:be動詞/助動詞/完了のhaveなど + S

先ほどのイの例文は一般動詞のパターンなので、Whoの後ろにdidが来ます。当然、過去形のmetは原形のmeetに戻ります。

一方、”By whom was the light turned on?” の疑問文はbe動詞のパターンです。だから、By whomの後ろが“be動詞 + S”の語順なんですね!

以上のように、冒頭の問題も理屈で解決できます。きちんと文法的に考えることが大切です。

トップ画像=Pixabay

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