「割り算が苦手!」という生徒に対して、「割る数と割られる数の左側の数字を比べなさい」と僕は指示します。具体的には、次の2つの数字を見比べさせます。
割る数の最上位の数字…①
割られる数の上位1~2桁…②
「①を何倍すると②になるか?」を考えさせるんですね。
【例1】“567÷24”の筆算
“567÷24”の筆算を例に考えましょう。
まずは、“56÷24”を計算して、割られる数の“6”の上に数字を書きます。このとき、上記の①と②に具体的な数値を当てはめます。
割る数の最上位の数字→2…①
割られる数の上位1桁→5…②
“(①の2)×2≒(②の5)”なので、“6”の上には“2”と書きます。このとき、“(①の2)×3”としないでください。計算した結果が、(②の5)より大きくなってしまうからです。
次に、“87÷24”です。割る数と割られる数の最上位の数字を見比べて、割られる数の“7”の上に“4”を書きます。
しかし、“24×4=96”は“87”より大きいので引けません。こういう場合は、“4”から1を引いて“3”に書き換えます。
“24×3=72”は“87”より小さいので、“87-72=15”となって、商の“23”と余りの“15”を求められました!!
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