古文で形容詞の活用表をどう覚える?補助活用の覚え方を工夫しよう

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記
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ラ変の知識を使って形容詞の補助活用(カリ活用)の暗記を省略する

「ラ変と同じ」という視点は、活用表が2列になっている形容動詞や助動詞でも生きてきます。

たとえば、打消の助動詞「ず」の活用は、右列が「ず・ず・ず・ぬ・ね」で、左列が「ざら・ざり・○・ざる・ざれ・ざれ」です。左列は、連用形「ず」とラ変動詞「あり」のくっついたものから派生しているので、当然活用の型はラ変と同じです。ということは、「ず」の活用表も、右列の「ず・ず・ず・ぬ・ね」だけ覚えればOKですね。

多くの高校生は「ラ変と同じ」という視点がないため、念仏を唱えるようにブツブツ言いながら活用表の文字列を暗記します。繰り返しますが、念仏方式で全ての活用を覚え切れるなら、その覚え方自体を批判するつもりはありません。どう覚えようと、それは生徒の自由だからです。

しかし、教える側が念仏方式の暗記を生徒に強制するのは、勉強の本質を見失わせるという意味で最悪です。勉強で大事なのは、ラ変の知識を使って形容詞の補助活用(カリ活用)の暗記を省略するような、最低限の知識をさまざまなことに応用していく力を養うことです。

そうであれば、教える順序として、まずカリ活用の成り立ちを話した上で、「カリ活用はラ変と同じ!」と教えるべきでしょう。その上で「『く・から・く・かり……』で覚えたい人はそれでも構わない」と言うなら話は別ですが……。

某高校の古典の先生は、助動詞の活用などでも意味の無い丸暗記を生徒に強要するに違いありません。そんなことをされた生徒たちはますます古典が嫌いになるでしょう。そして、その悪影響は高校全体の進学実績にも反映するはずです。

形容詞の活用表の覚え方一つとっても、いろいろ見えてくるものがあります。「形容詞の活用表はギザギザに覚えなさい」のような変なことを言う先生はたくさんいるでしょう。そんな先生に教わっている生徒の皆さんは、「本当にこの先生についていって大丈夫かな?」と考えてみてほしいと思います。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ / モデル=河村友歌

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