都立高校入試の社会には、知識が無くても解ける問題があるって本当?

みみずく戦略室 都立入試社会

「様々な情報をより広い範囲の人々に迅速に伝達する技術が開発されるようになった。」とあるが、次のア~エは、昭和時代から平成にかけて、情報の伝達技術が発達した時代背景と新たな技術開発の様子について述べたものである。時期の古いものから順に記号を並べよ。

ア ○投機によって株式と土地の価格が上がるバブル経済が発生し、拡大する中で、ベルリンの壁の崩壊などのニュースが、地上波による放送だけではなく衛星放送でも伝えられた。

○防災情報に関するデータや映像などを表示するマルチスクリーンディスプレイが開発され、新たに西新宿に落成した東京都庁舎に設置された。

イ ○我が国が独立国としての主権を回復し、復興が進む中で、テレビの本放送が始まり、街角に設置された街頭テレビに人々が集まり、大相撲やプロ野球などが視聴された。

○我が国の企業によって、持ち運びできるトランジスタテレビが世界で初めて開発され日本橋で商品発表が行われた。

ウ ○戦争が長期化し、国家総動員法が公布されるなど戦時体制が形成される中で、政府は内閣情報局を設置し、戦況などに関する報道に対して統制を行った。

○放送技術の開発を専門とする我が国唯一の研究機関として、放送技術研究所が砧に開設され、テレビの実験放送が開始された。

エ ○重化学工業が発展し技術革新が進む中で、大阪で開催された万国博覧会では、迷子センターでテレビ電話を用いるなど、新たに開発された技術が取り入れられた。

○駒場の東京大学内に設立された宇宙工学などに関する研究機関が、人工衛星の打ち上げを我が国で初めて成功させた。

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常識があれば年号を知らなくても解ける!

先に、時代を表すキーワードをチェックする方法で解いてみましょう。

ア 「バブル経済」 → 1980年代後半~

イ 「我が国が独立国としての主権を回復」=サンフランシスコ平和条約 → 1951年

ウ 「国家総動員法」 → 1938年

エ 「万国博覧会」 → 1970年

年号順に並べれば、ウ→イ→エ→アが正解です。このような細かい年号を覚えられない受験生は、近現代史をストーリー仕立てで理解しておくといいでしょう。

>>復習:【都立高校入試社会対策】近現代史はストーリー仕立てで理解しよう

では、別の解き方で攻めてみます。情報の伝達技術に関する言葉をチェックしていきますよ。

ア 「衛星放送」「マルチスクリーンディスプレイ」

イ 「テレビの本放送が始まり」「トランジスタテレビ」

ウ 「テレビの実験放送が開始」

エ 「テレビ電話」「人工衛星の打ち上げを我が国で初めて成功させた」

まず、アとエが衛星放送に関する情報です。人工衛星の打ち上げが成功した後に衛星放送が始まります。したがって、エ→アが分かります。

次に、イとウでは、テレビの実験放送が先で本放送が後だと判断できるはずです。したがって、ウ→イです。

最後に、テレビが普及した後にテレビ電話が開発されたのだろうと考えれば、イ→エが確定します。したがって、正解はウ→イ→エ→アです。

たくさん与えられる情報をヒントにして常識と結び付けて考えれば、歴史的な出来事の年号を知らなくても解けますよね?もちろん、「人工衛星って何?」というレベルの受験生だとどうにもなりませんが……

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文章を丁寧に読んでヒントを見つける習慣が大切

都立高校入試の社会は、他県の公立高校入試の社会と違って、文章や図、グラフなどの情報をヒントにして考えれば、知識が無くても解ける問題が毎年何問か出題されます。こうした傾向は、都立高校入試の過去問が10年分収録されている「高校入試 虎の巻」で確認しておくといいでしょう。

社会の配点は1問5点です。「わからない」と諦めて適当に記号を書くと、どんどん点数が消えていって悲惨なことになりますよ。

「社会は暗記だ!」といって何でもかんでも丸暗記するよりも、文章を丁寧に読んでヒントを見つける習慣を身に付ける方が、都立高校入試の社会対策としては有効です。

トップ画像=Pixabay

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