計算を速く正確にできないと、算数や数学が「苦手」「嫌い」になります。そのため、計算ミスの多い生徒や計算の遅い生徒には、実践的なアドバイスが必要です。
本記事では、僕の算数・数学指導で生徒たちに伝えていることを紹介します。
割り算をかけ算に変換する
次の計算をしてみましょう。
【問題1】 42÷7×2
かけ算と割り算だけの計算ならば、どこから計算しても同じ結果になります。しかし、計算の手順をきちんと理解していない生徒は、次のような間違いを犯します。
【解答例1】
42÷7×2
=42÷14
=3
【問題1】を最初から順に計算してみると、正しい計算結果は次の通りです。
【解答例2】
42÷7×2
=6×2
=12
【解答例1】では、「7×2」を先に計算してしまったために間違いました。かけ算と割り算が混在する計算では、こうしたミス(というよりも根本的な理解不足)が多発するんですね。これを解決する有効な方法が、割り算をかけ算に変換することです。
分数同士の割り算では、割る数を逆数に直して割り算をかけ算に変換します。この方法を整数計算にも応用します。
【問題1】は、次のように計算します。
【解答例3】
【解答例3】のように式変形すれば、7と2をかけてしまうという過ちを防げます。しかも、42と7を約分できるので、計算が楽になりますよ。
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