調べ方がわからないのはなぜ?参考書や辞書を上手に使えない子の特徴

みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記勉強法

A君の英語指導では、瓜生豊・篠田重晃『Next Stage』(桐原書店)を辞書代わりに使っています。入試問題を解いていて、分からない文法や熟語に出会ったら『Next Stage』で調べようね、ということです。

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さて、A君は、『Next Stage』を使う際に、妙なところでつまずいていました。彼は次の表現を調べました。

No (other)+名詞+is so[as]+原級+as A「Aほど…な~はない」

それにもかかわらず、類似問題の正解である”as … as”を選べませんでした。その原因を探ってみます。

記号を混同したためにつまずく

A君が言うには、「”so[as]+原級+as” の [as] は省略可能の意味で、”so” が絶対に必要だと思っていたので……」だそうです。

彼は、省略可能を意味する記号( )と、言い換え可能を意味する記号[ ]を混同していました。どちらの記号も「省略可能」だと思ったため、混乱してしまったんですね。

彼のように、辞書や参考書の記号を理解していない生徒はたくさんいます。彼らは、意味や用法を調べても、「意味分かんねー」となってしまいます。A君のような生徒たちは、辞書や参考書を使いこなせない、という問題を抱えています。

この手の問題はあまり表面化しません。辞書や参考書の使い方が分からないために生徒たちがつまずいている、と考える指導者は少ないからです。

参考書の最初のページには何が書いてある?

『Next Stage』に話を戻しますね。

『Next Stage』の最初の数ページをめくると、「本書の構成」というページがあります。「解答・解説について」という章には、次の記述があります。

なお、解説中の英語表記の部分で[ ]は言い換えができることを、また( )は省略ができることを原則として表しています。

ここを読みさえすれば、( )と[ ]を区別できるはずです。しかし、多くの生徒たちは「本書の構成」を読みません。読まないために記号の意味が分からず、「何となく、こんな感じ?」で適当に解釈した挙句、大切な情報を読み誤るのです。

辞書の凡例をまずは確認する

『Next Stage』と同じことは辞書でもいえます。

たとえば英和辞典。辞書によっては、「v.i.とv.t.」「CとU」など、品詞の区別を独自の記号で表します。こうした記号は辞書ごとに異なります。そのため、辞書の使い方に慣れていない生徒は、他人から借りた辞書で混乱します。

僕は、辞書を生徒に引かせる場合、記号の使い方から確認させます。その際に生徒に開かせるページが「凡例(はんれい)」です。凡例は、その本の利用のしかたに関するまとめのページのことです。辞書であれば、「まえがき」「はしがき」の次のページが凡例になっていることが多いですね。

たとえば、三省堂『カレッジクラウン英和辞典』には、「使用上の注意」というページがあります。その中で、「v.i.とv.t.」の意味が記載されています。

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v.i.…………intransitive verb(自動詞)

v.t.…………transitive verb(他動詞)

こういう独特な記号の意味は絶対に確認させておくべきです。そうしないと、英語の重要文法事項である「自動詞と他動詞の区別」で生徒がつまずきます。「文法が分からない」ならまだしも、「辞書を使いこなせない」というのは、あまりにも情けない話ですよね(笑)。

たかが凡例の確認、されど……

参考書や辞書で凡例を確認しない生徒は、説明書などを読む際も手こずります。日常生活のあらゆる局面で、「あれ?分かんない」となってしまいます。そんな生徒は、物を壊したり、他人様に危害を及ぼしたり……。勉強面での杜撰さは、日常生活の不自由さに直結します!

生徒たちの日常生活の質を向上させるためにも、僕は、凡例の使い方のような細かいところからきちんと指導します。

トップ画像=写真素材 足成

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