今後の家庭教師の方針について

教育論

2021年も4月になったので、今後の家庭教師の方針についてお知らせします。

家庭教師のご案内」ページにも記載した通り、今後は家庭教師としての活動を縮小していき、将来的には停止することを考えてします。

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家庭教師の活動を縮小する理由

成長過程にある子供たちの行動には不確定な要素が多く、それらは期待や楽しみにつながる一方で、精神的負担として重くのしかかってきます。生徒たちを指導しながら「何故こういう行動をするのか?」と首を傾げ、その先を予想して青ざめ、実際に予想通りの結果になってさらに青ざめる、ということがしばしばでした。

こういうことは家庭教師に付きものです。とはいえ、想定外のクレームが来たり、よくわからない契約解除があったり……を何度も経験すると心が折れ、「家庭教師としての活動そのものを見直そう」と思うようになりました。

生徒や保護者がどう思っているかは別として、僕は一度引き受けた生徒のことは好きになります。その生徒が目先の成績や受験で結果を出すことだけでなく、勉強以外の日常生活もより良い方向に向かい、自信をもってさまざまなことに挑戦できるようになってほしいと思います。入試は人生の通過点に過ぎないので、その先も考えながら指導しているつもりではあります。

もちろん、厳しいことを言わずに最初から最後まで指導できればよいのですが、現実問題としてそうなることはほとんどありません。「これは勉強だけでなく、他のことにも悪影響を及ぼしそうだ」と思う問題が生徒にあれば、時として厳しいことも言いますし、激しく怒ることもありました(「怒る」といっても、ほとんどが演技ですが)。それで生徒の性格が改善されるとは限らず、却って生徒を追い詰めてしまうのなら、それはただの暴力に過ぎない、と悩むことも少なくありませんでした。

それなら、生徒の好きにやらせれば上手くいくのかといえば、当然そう上手くいきません。僕が気にしていた問題が、生徒の成績を下げたり志望校合格を妨げたりするだけでなく、身近な人間関係でトラブルをも引き起こしていた、というのもよくあることです。だからといって、その問題を執拗に指摘し、恫喝まがいのことをして改善させるのは、やはり暴力でしかありません。現在ははっきりとそう思っています。

そして、その思いが強くなればなるほど、自分のやってきたことへの疑念や嫌悪感が膨らんでいき、家庭教師の活動縮小を決意しました。

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家庭教師の仕事は「割に合わない」?

東京で再開した家庭教師指導の中でも、週1~2時間の家庭教師指導だけで成績がアップし、第一志望の学校に合格していった生徒が何人もいました。塾などと併用していた生徒よりも、僕が最初から最後まで指導してきた生徒の方が合格していたくらいです。

ただ、「生徒や保護者が僕の指示をある程度守ってくれる」「目先の結果を気にせず長い年月指導できる」のどちらか、もしくは両方を満たした場合にしか、家庭教師だけで成功することはありません。実際、小4~5くらいから指導スタートした生徒、しかも中学受験に追われていない生徒が後伸びして、当初の状態からは考えられない成果を出しました。

一方、家庭教師のニーズとして多いのは、「短期で結果を出してほしい」「塾でどうにもならなくなったから何とかしてほしい」です。こういうニーズへの対応を得意とする家庭教師もいますし、僕も「やれ」と言われればこうした対応は可能です。ただ、僕は、「一発逆転」のような“ドラマ”ではなく、地道な継続の先にある“当たり前”を重視するので、対症療法的な指導に魅力を感じません。何よりも塾の尻拭いほど詰まらないものはありません。この辺りにも、自分のポリシーと市場のニーズとの間のミスマッチを強く感じます。

そもそも、僕の家庭教師指導の指導料は、長く続けやすいようにかなり抑えてあります(特に非受験生のオンライン指導は破格です)。そして、僕は業者に所属しているわけではないので、生徒や保護者の要望に応じて、指導時間外で生徒の話し相手になったり、生徒と出かけたり……といったことも行っています。本来は、こうした中でお互いに信頼関係を築いていき、価値観を共有しながら、ゆっくりと、しかし確実に良い方向へと生徒とともに歩んで行くのが理想だと思っています。

もっとも、理想は理想でしかなく、現実は厳しいことが多いです。そして、現実を見れば見るほど、家庭教師の仕事は「割に合わない」となってしまいます。単純にお金を稼ぐだけならライターなどの仕事をすればよいですし、「結果を出す」という点でも株の方がよほど言うことを聞いてくれます。

それでもなお家庭教師を続けているのは、指導中の生徒たちがいて、彼らが大切だからです。そこが最後の砦だと思っています。

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追記

現時点で指導中の生徒が何人かいるので、僕はまだしばらく家庭教師を続けるつもりです。積極的ではありませんが、必要とされるのであれば新規の生徒も受け入れます。御用のある方は「家庭教師のご案内」ページをご確認後、「お問い合わせ」ページよりご連絡ください。

僕の指導方針などを知りたい方は、以下の書籍を読まれることをお勧めします。

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