ワーキングメモリーが弱い生徒に「できる」を実感させる指導を目指す

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みみずく戦略室

先日、ある中学生を指導していたときのこと。僕は下の図形について、彼に「錯角を探そう」と指示しました(下の図形の四角形ABCDは平行四辺形)。

みみずく戦略室

錯角とは、1本の直線が2本の直線と交わってできる角のうち、斜め向かいに位置する角のことです。下の図では、●をつけた角が錯角の関係です。

みみずく戦略室

特に、この図のように2本の直線aとbが平行であるとき、錯角(●をつけた角)の大きさは等しくなります。

さて、僕の指示を聞いた生徒はフリーズしてしまいました。図形のどこに錯角があるのか、自力では見つけられなかったんですね。彼に限らず、最近の生徒たちは、図形を的確に把握する力が弱い気がします。

そんな生徒たちの傾向をふまえて、今後彼らをどう指導していくかについて、僕が今考えていることを書き記しておこうと思います。

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「慣れろ」だけではどうにもならない

ここ4、5年、情報を探すことができない生徒たちと出会う機会が増えました。

たとえば、「ノートの『現在進行形』のページを見て」と僕が指示しても、生徒たちはそのページを見つけられない、もしくは、見つけるまでに時間がかかり過ぎる、ということがしばしばあります。

僕は彼らに探し方のコツを教えます。「ページの上にある見出しを見て」「赤で書いてあるところを上から読んで」「現在進行形は三単現のsの後の単元だから、三単現のsの後ろのページから探して」など。こうして一つ一つの作業を分解して言葉で伝えないと、最近の生徒たちは何もできないんですね。

彼らは、それまでの人生で、自分で情報を探すことをしてこなかったのでしょう。だから、探せないのであり、慣れればできるようになる、と僕は素朴に思っていました。もちろん、多くの生徒たちは、僕の指導を受けている中で探すことに慣れていきます。

しかし、「慣れろ」だけではどうにもならない生徒たちの存在が最近気になってきました。というのも、「右のページを探して」と指示されて一生懸命左のページを探す生徒たちがいるからです。彼らは左右を瞬時に判別できなかったり、そもそも言葉を理解できなかったりするんですね。そんな彼らの中には、ワーキングメモリーに何らかの困難を抱えている生徒もいます。

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