都立高校入試の社会には、知識が無くても解ける問題があるって本当?

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みみずく戦略室

都立高校入試の社会は、他県の公立高校入試の社会と一味違います。その違いを知るために、平成20年度・大問6の[問1]にチャレンジしてみましょう。

「数多くの発見や、新しい技術を生み出すなかで」とあるが、次のア~エは、それぞれの時代に大きな影響を与えたできごとについて述べたものである。時期の古いものから順に記号を並べよ。

ア イギリスで蒸気機関が改良され、紡績業をはじめとした工場の機械化が進み生産性が増大するとともに、蒸気機関車や蒸気船によって輸送力も飛躍的に伸びた。

イ アメリカ合衆国とソビエト連邦の冷たい戦争(冷戦)とよばれる対立のなかで、ソビエト連邦より初めて打ち上げられた人工衛星の技術は、通信をはじめさまざまな分野に応用された。

ウ ライト兄弟が初飛行を成功させた航空機は、兵器として第一次世界大戦で用いられた後、定期航空路の開設にともない人々の輸送にも利用されるようになった。

エ ヨーロッパの人々が、進んだ造船技術や航海術を利用して、アジアとの直接貿易のための航路を開拓するなかで、コロンブスは大西洋を横断しアメリカ大陸に達した。

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「世界史なんてわからない!」と諦める前に……

歴史の記号選択問題では、時代を表すキーワードを各選択肢から探しましょう。冒頭の問題の各選択肢は、キーワードから次のように時代を判断できます。

ア 「イギリスで蒸気機関が改良され」=産業革命 → 18世紀後半~19世紀

イ 「冷戦」 → 1940年代~1980年代

ウ 「第一次世界大戦」 → 1914年~1918年

エ 「コロンブスは…アメリカ大陸に達した」 → 1492年

年号を知っていれば、エ→ア→ウ→イが正解だとわかります。もっとも、この問題は、多くの高校受験生が苦手とする世界史からの出題です。世界史は、中学社会の教科書では詳しく扱われないため、勉強も手薄になりがちだからです。そのため、「世界史なんてわからない!」という生徒たちは、この問題を諦めてしまったのではないでしょうか?

しかし、都立高校入試の社会では、諦める前にやるべきことがあります。それは、各選択肢の文章や与えられた資料をしっかり読むことです。なぜなら、都立高校入試の社会の問題は、年号や人名などの知識がなくても、たくさん与えられる情報をヒントにして解ける可能性があるからです。

次のページでは、冒頭の問題を世界史の知識以外の観点から解いてみましょう。

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