【誤文訂正】英文の誤り箇所を指摘するのに役立つ6つの着眼ポイント

みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記 英語

英文の誤り箇所を指摘する問題は「誤文訂正問題」と呼ばれます。この誤文訂正問題を攻略する上で大切な6つの着眼ポイントを紹介します(題材は立正大学の過去問です)。

1. 品詞

品詞の使い分けに要注意です。

  • 可算名詞 / 不可算名詞
  • 代名詞の主格 / 所有格 / 目的格
  • 自動詞 / 他動詞
  • 形容詞 / 副詞
  • 前置詞 / 接続詞

【問1】I ①frequentgo to that ③fast food restaurant ④with my friends ⑤after class.

答は①です。

動詞の前にある①は、動詞を修飾する副詞でなければなりません。しかし、①の “frequent” は形容詞です。したがって、①を “frequently” (副詞)に訂正します。

【問2】The new ①piece of ②furnitureslooksgoodin the lobby.

答は②です。②の “furniture” は不可算名詞なので、複数形を表す “s” を付けることはできません。したがって、②を “furniture” に訂正します。

2. 主述関係

S(主語)とV(述語)の対応関係を検討します。

  • 三単現の s の有無
  • 意味上の主述関係(現在分詞 / 過去分詞)

【問3】①These people ②has been waitingfora long time ⑤to see the doctors.

答は②です。

主語が “These people” と複数形なので、主語が三人称単数のときに使う “has” は述語として不適です。したがって、②を “have been waiting ” に訂正します。

3. 時制

動詞の時制をチェックします。

  • 時制の一致
  • 時制を表す修飾語
  • 時・条件を表す副詞節内の動詞
  • should … that ~ の that 節内の動詞(原形)

【問4】I ①hurried to the meeting, ②but when I ③get there ④ithad already ended.

答は③です。

時制を表す3か所①③⑤に下線が引かれています。この中で、③のみが現在時制で他は過去時制です。したがって、③を過去時制の “got” に訂正します。

4. 代名詞

代名詞は、具体的に指示する内容を必ず確認します。

  • 指示内容は人かものか?
  • 主格 / 所有格 / 目的格
  • 間接話法における代名詞の転換

【問5】Father ①told me that ②youhadto clean ⑤up my own room.

答は②です。

この問題では間接話法が用いられています。間接話法では、名詞節内の代名詞は名詞節外の人物に対応させるのがルールです。”Father told me”の “me” に対応させて、②を “I” に訂正します。

【問6】Two of the tourists ①losttheirs passports ③whiletheywere shopping.

答は②です。

直後に名詞が続く場合、所有代名詞ではなく所有格を使用します。したがって、②を所有格 “their” に訂正します。

5. 語順

特殊な語順が問われます。

  • 倒置
  • 間接疑問文
  • as / so / too / how + 形容詞 + a + 名詞

【問7】I’m not sure what time ①does his flight arrive, but if you know ②which airline he ③is traveling on, you can call the airport ④to find out when the flight ⑤is expected.

答は①です。

間接疑問文は、“疑問詞+S+V”の語順です。したがって、①を “his flight arrives” に訂正します。

6. 文法の区別

紛らわしい文法の区別が問われます。

  • 関係代名詞 / 関係副詞
  • 仮定法 / 直説法
  • 不定詞 / 動名詞
  • 現在分詞 / 過去分詞

【問8】I ①have sweet ②memoriesof my hometown ④where is situated ⑤in a valley.

答は④です。

④の後ろはSの無い不完全な文です。先行詞の後ろに不完全な文が続く場合、関係副詞ではなく関係代名詞を使用します。したがって、④の関係副詞 “where” を関係代名詞 “which” に訂正します。

【問9】①If I ②were you, I ③willaccept his invitation ⑤to the party.

答は③です。

if 節を解釈すると、「私があなたなら」という非現実的な内容です。そのため、現実に起こり得る直説法ではなく、現実に起こり得ない事象を表す仮定法を使用します。したがって、③を “would”(仮定法)に訂正します。

誤文訂正問題対策にオススメの一冊

誤文訂正問題の着眼ポイントを6つ紹介しました。高校入試~中堅私大くらいまでは、この6つを知っていればほぼ対応できるでしょう。それよりもランクの高い受験をする場合、さらに細かい点にも注意する必要があります。誤文訂正問題攻略で何よりも大切なのは、類問をたくさん解くことです。

とはいえ、誤文訂正問題を集めた問題集は、受験参考書コーナーでもあまり見かけません。そんな数少ない問題集の中では『スーパー講義英文法・語法正誤問題』(河合塾シリーズ)がオススメ。誤文訂正問題をみっちり対策したい人に最適の一冊です。

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コメント

  1. じょ より:

    こんなレベルじゃ、Fランしか通用しないよ。もっと実践的なの書いてほしい

    • みみずく みみずく より:

      高度な誤文訂正問題の解法を知りたいのでしたら、記事の最後で紹介した参考書を使うか、志望校の過去問にチャレンジしてみてください。

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