文法事項の最終チェック
平成27年度の大問3の[問4]は次の通りです。
Me, too, Mr. Kudo. の内容を、次のように書き表すとすれば、( )の中に、どのような1語を入れるのがよいか。
Kayoko would like to ( ) Mr. Kudo in the teachers’ room, too.
“in the teachers’ room” という表現をヒントに本文を眺めます。直前の Mr. Kudo のセリフの “Visit me in the teachers’ room …” とあるので、空欄には “visit” が入ることは容易に分かります。では、 “visit” をどのような形で入れればいいのでしょうか?
動詞の形に注意する
都立高校一般入試の英語では、英文法それ自体が直接問われることはありません。しかし、平成27年度の大問3の[問4]のように、文法事項の理解を間接的に試す問題が出題されます。
都立高校一般入試で必要な英文法のうち、特に注意すべきは動詞です。与えられた空欄に動詞を補充する際、どのような形にするか、が問われます。
平成27年度の大問3の[問4]は、空欄の前に “to” があるので原形が入りますね。したがって、答は “visit” です。
この問題は簡単でしたが、年度によっては、やや頭を使う問題もありました。たとえば、
平成24年の大問3の[問1]。
That’s right. とあるが、このときのSachikoの考えを、次のように書き表すとすると、( )の中に、どのような1語を入れるのがよいか。
Sachiko thinks Naoki is very good at ( ) soccer.
本文を見れば、空欄に “play” が入るのは誰でも分かるでしょう。問題は、”play” をどのような形で入れるか?です。
“be good at doing” というイディオムを知っていれば正解の “playing” を導けます。しかし、このイディオムを知らなくとも、「前置詞の後ろは動名詞」という一般規則を知っていれば “playing” を入れられます。
英文法の一般規則を総復習
入試本番までに、「前置詞の後ろは動名詞」のような英文法の一般規則を最終チェックします。特に、動詞の形に関する規則をしっかり覚えましょう。
・疑問文・否定文の “do/does/did” の後ろは原形
・be動詞の後ろはing形(進行形)か過去分詞(受け身)
・ “have/has” の後ろは過去分詞(現在完了形)
・助動詞の後ろは原形
・前置詞の後ろはing形(動名詞)
・ “to” の後ろは原形(不定詞)
当たり前のことばかりですが、見落とすと失点するので要注意です。
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