【自由研究】夏休みの宿題としてふさわしい観察や実験は何か?

みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記宿題対策

夏休みといえば大量の宿題!

そんな宿題の中でも特に厄介なのが、人権作文や読書感想文などの作文と自由研究です。そして、作文よりも自由研究の方が面倒です。自由研究には事前準備やレポート作成が必要だからです。

しかも、「●●の実験をしたい!」と思っても、劇薬を使うとか、顕微鏡やフラスコなどの実験器具を使うとか、理科室でしかできない実験はNG。身近なものを利用してできる実験しか生徒はできません。

というわけで、夏休みの宿題としてふさわしい自由研究を考えてみます。

観察

一番簡単な自由研究は観察です。身近な生物や現象を見て記録し、レポートを書くだけです。何を観察すればいいのでしょうか?

植物の観察

観察の中で一番のオススメは植物です。

たとえば、家の周りの雑草を観察し、どういう場所にどういう種類の草が生えているか、を調べます。日向の土、日陰の土、花壇、アスファルトの亀裂など、条件の異なる土壌に生える植物を観察します。家の周りを見て回るだけなら1時間くらいで終わります。

観察結果をまとめるレポートには写真を添付するといいでしょう。とはいえ、写真を撮るとなると、カメラと印刷機器が必要です。これらが無い場合は、スケッチか押し花にします。押し花は、採取した植物を新聞紙などに挟み、その上に本などを積んでペッタンコにします。これをレポートに貼り付ければOKです。

虫の観察

虫の観察も簡単なのでオススメです。

田舎に住んでいると、田んぼや畑、山林にさまざまな虫がいます。

しかし、都会の街中では、ゴキブリやダンゴムシ、アリくらいしかいません。これらの害虫を観察するのは勇気がいりますね(笑)。そんな都会っ子でも、お盆休みに田舎に帰省するなら、昆虫採集をしてもいいかもしれません。

天気や星空の観察

天気や星空の観察は難度が高めです。毎日の観察が必要で、悪天候で上手く観察できないことがあるからです。また、気象や天体に関する知識がないと、レポートに考察を書けません。

気象や天体がよほど好きな生徒か、自分で勉強する意志のある生徒でなければ、天気や星空の観察はやめた方がいいでしょう。

実験

身近な道具を使った実験は定番ですね。事前準備が面倒ですが、実験にかかる時間が短いのは魅力です。

実験後に作成するレポートの書き方については、以下の記事を参照してください。

【自由研究】実験レポート作成のコツを大公開!酸化・還元を例として
夏休みの自由研究では、実験それ自体よりも、実験後のレポート作成が大切です。酸化・還元に関する実験を例として、レポート作成のコツを紹介します。

市販の薬品を使った実験

オキシドールを使った酸化還元実験、酢や洗剤を用いた酸性とアルカリ性の実験など、市販の薬品を使っていろいろ実験できます。

これらの実験を行う場合、必要な薬品が自宅に無ければ購入します。また、同じ条件で実験する必要があるので、使用するカップなどの用意も必要になってきます。形や素材などが全く同じものを2つ以上用意してください。トイレ用アルカリ洗剤などを注いだコップは、二度と飲料用に使えなくなります。

このように、実験のために薬品や食器を購入する場合、お金がかかるという問題点があります。

食品を使った実験

食塩や重曹、小麦粉などの調味料が水へどう溶けるか、を比較する実験があります。また、水道水やジュース、アルコールなどの液体の凍り方を比較するのも面白いでしょう。身近な食品を使った実験もポピュラーです。

カルメ焼きやべっこう飴を作るなど、火を使う実験は要注意です。理科の実験で家が燃えたら笑えませんからね(笑)。

工作実験

工作が得意な生徒は、てこの原理を利用した天秤や音の伝わり方を調べる糸電話などを作るのもいいですね。

工作実験を行う場合には、工作の過程もレポートに書くべきです。道具の種類や大きさ、材質などを細かく記載すると、字数を稼げる上に高評価をもらえる実験レポートになります。

博物館の見学やイベントへの参加

自然科学を扱う博物館の見学レポートや、自然観察や実験などの体験イベントの参加レポートを認めている学校もあります。

しかし、こうしたレポートは、観察や実験に比べて評価が低いようです。高評価を狙う人は、観察や実験に取り組んだ方がいいでしょう。

自由研究のテーマの決め方

自由研究のテーマを決めるに際して、生徒はいろいろなアイディアを出します。そのこと自体はとても感心なことです。

しかし、生徒が自分で考えたテーマは、ほとんどの場合、自由研究として不適切です。どんなにユニークなテーマでも、そこから考察できることが無ければ、研究としては意味をなさないからです。

たとえば、「イモリの観察」をテーマにしても、ペットのイモリ1匹だけ観察しても無意味です。年齢や雌雄などが同じイモリを2匹以上用意し、1つの条件だけを変えて飼育するなどしなければ、中学生以上に求められる観察とはいえません。小学生が行うアサガオの観察と同レベルでは論外です。

こうした事情から、自由研究のテーマを決めるのはとても難しいんですね。だからこそ、自由研究のテーマを自分で考えるのではなく、書籍やネットなどで紹介されている実験のどれかを行うべきです。

自由研究を紹介する本は書店でも売っています。そうした本を立ち読み……ではなく、購入して、自分でできそうな観察や実験を選ぶといいですよ。

図書館にも自由研究の本があるかもしれません。今のうちならまだ借りられるはずです。夏休みが始まる前に借りて、自由研究のテーマを決めておくことをオススメします。

トップ画像=Pixabay

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