高校英文法では、受動態(受け身)のさまざまな時制が登場します。英語が苦手な生徒たちはここで混乱します。彼らが悩む原因を分析し、受動態の時制について考えます。
文法書が原因で混乱する生徒たち
まずは問題を見てみましょう。
次の文を下の指示に従って書き換えなさい。
This book is read by him.
(1) 過去形にしなさい。
(2) will を使って未来形にしなさい。
(3) 現在完了形にしなさい。
(4) 現在進行形にしなさい。
(5) 主語を These books にしなさい。
この問題で「あれぇ?」となってしまう生徒たちが多いんです。それもそのはず、ある文法書では、受動態のページに次のことが列記されています。
・未来のことは<will+be+過去分詞>
・進行形は<be動詞+being+過去分詞>
・完了形は<have been+過去分詞>
・<助動詞+be+過去分詞>
公式のようなものをズラズラ書き並べられたら、多くの生徒たちは「覚えきれない~」とパニックに陥ります。そんな彼らに受動態の時制を教える場合、ちょっとしたコツがあります。
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