【都立高校入試社会対策】過去問分析に基づく効果的な歴史の勉強法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

学校や塾では、時代ごとのまとめをノートに書かせます。そうしたノート作りは、定期試験対策や他県の受験対策としてなら有効でしょう。しかし、都立高校入試の社会(歴史)対策としては無駄が多くなります。

そこで、僕の指導では、都立高校入試の社会(歴史)対策に特化したノート作りを生徒たちに行わせます。

広告

生徒のノートに何を書かせるか?

別の過去問を見てみましょう。平成16年の大問4問3です。

Cさんは、服装の歴史について調べた。服装には時代の特色が反映されていることがわかった。次の文章は、Cさんが服装の歴史を調べるために読んだ、外国人による日本研究の本の一部を抜き出して書き改めたものである。この文章が書かれた時代の人々の服装について述べているのは、下のア~エのうちではどれか。

○衣服は、ゆったりしていて、着衣が素早くできる。この長い幅広の着物は、日本国民の日常着である。性別、年齢により違いがある。

○儀礼用の衣服(裃)は、幕府へ参上するような機会に使用される。

○人々は、この国に極めて豊富にあって一般に売られている木綿地を使う。

ア 官営工場がつくられたり、鉄道が開通したりするなど文明開化が進むなかで、軍人や役人の制服として洋服が採用されたことなどをきっかけに人々の洋装化も進んだ。

イ 藤原氏が実権を握り摂関政治が展開されたころ、貴族たちは、男性は衣冠や束帯、女性は十二単と呼ばれる日本風の文様やデザインの絹織物を身につけていた。

ウ 菱垣廻船や樽廻船などにより江戸と大坂を結ぶ流通が活発になり、諸産業が発達するなかで、豊かになった町人の中には西陣織や友禅染など高級な衣服を着る者もあらわれた。

エ 稲作や金属器が普及し、いくつかの小国の連合が形成されたころ、男性は幅広の布を結び合わせた衣服を、女性は布の中央に穴を開けて頭を通す衣服を着ていた。

この問題を解かせる前に、僕は生徒に次のまとめをノートに書かせます。

時代 最高権力者―権力層―政治の場

飛鳥~平安 天皇―貴族―朝廷

鎌倉~江戸 将軍―武士―幕府

明治~昭和 天皇―役人―政府

まずは大きな流れを生徒に覚えてもらいます。この流れが頭に入っているだけでも上の問題を解けます!!

歴史の大きな流れを踏まえて問題を解く

まず冒頭の文章には、「幕府」という言葉が入っています。ということは、上のまとめの分類では、「鎌倉~江戸」の説明であると分かります。歴史の教科書に登場する幕府は、「鎌倉幕府」「室町幕府」「江戸幕府」の3つだけですから。

次に、アには「役人」とあるので「明治~昭和」、イには「貴族」とあるので「飛鳥~平安」です。したがって、アとイは冒頭の文章の説明から外れます。

最後に、ウには「江戸」とあるので、これは「江戸幕府」のことです。冒頭の文章には、「幕府」という言葉が出てきましたね?ウが正解です。

ちなみに、エは「小国の連合」とあるので、天皇が誕生する以前の話です。具体的には、「稲作」という言葉から弥生時代を連想しましょう。というわけで、エは、ノートにまとめた大きな流れから外れます。

以上のように、都立高校入試の社会では、大まかな歴史の流れを理解していれば解ける問題が頻出です。逆に、細かい知識を沢山暗記しても、それらの知識を年表中で位置付けておかないと問題を解けません。

広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です