教育業界は不健全だから、健全化しなければ子どもが犠牲になるのか?

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みみずく戦略室

「教育業界は不健全だから、健全化しなければ子どもが犠牲になる」という話をしばしば耳にします。特に、若手の塾講師や家庭教師の中には、教育業界の現状を憂え、「業界を変えてやる!」と息巻く人もいます。

しかし、僕は、「業界を変えてやる!」系の人間があまり好きではありません。そもそも、「教育業界は不健全だ」という根拠と「子どもが犠牲になる」という結論の間に飛躍を感じるからです。

本記事では、教育業界との付き合い方について、僕なりに考えてみます。

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拝金主義の大手塾

以前、ネット上の記事で、A塾の社長が自身の塾経営論について述べていました。

A塾は、開業当初の10年間、「楽しいけれど、伸びない会社」でした。しかし、大手塾の進出で経営危機に直面した際、それまでの経営方針をガラッと変えたといいます。「塾は合格実績ではなく、生徒数である」という成果主義を前面に出し、「辞める人は辞めても構わない」という方針で社員を管理するようになりました。こうした経営方針の転換は大成功でした。

ワンマンタイプの塾の方が、民主的に運営されている塾よりも強いな、残っているな。

これは、いかにも「成功者」らしいA塾代表の言葉です。

たしかに、「売上」「生徒数」などの数値だけ見れば「強い」のでしょう。しかし、代表の「ワンマン」に泣かされ、塾を去っていった生徒や社員もたくさんいたはずです。A塾代表はこうした事情を考慮せずに自らの経営論をネット上で公開するくらいですから、よほど自信があるのでしょう。

もっとも、教育業界の関係者たちの多くは、腹の中で邪なことを思っていても、「全ては生徒の将来のため」などと綺麗事を謳います。そんな偽善者よりは、拝金主義を前面に出すA塾代表の方が信頼できる気もしますが……。僕はため息の連発でした。

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