【和歌の修辞】枕詞・序詞・掛詞・縁語・本歌取りを覚えよう!!

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和歌の修辞は恐れるに足らず!!

和歌の修辞は、定期試験で出題されるだけでなく入試問題にも頻出です。実際に、センター試験の過去問から、和歌の修辞に関する問題を抜粋してみますね。

題しらず           壬生忠岺

有明のつれなく見えしわかれより暁ばかりうきものはなし

これは、女のもとに行きながら、閨(ねや)へも入らず、立ちながら門より帰り来にけるよし言ひたるにて、「有明」は有明の月をいへるなり。(中略)

また、かの歌を本歌にて、新古今に、定家卿 、

帰るさのものとや人のながむらん待つ夜ながらの有明の月

これにても、門より入らで立ち帰りし事を知るべし。

問、「帰るさのものとや人のながむらん待つ夜ながらの有明の月」の歌の説明として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ、

①「人」は逢ってくれない女であり、暁に至ってもなお門の前にたたずんでいるのに、もう帰ったと思いこんでいるらしい女のつれなさを男が嘆いている。

②「人」は訪ねてくるはずの男であり、今ごろは違う女のもとから帰り道でこの「有明の月」を見ているのだろう、と悲しみながら女が推量している。

③「人」は帰ってくるはずのない女であり、今ごろ有明の月を見ているわけがない、なぜなら待っている私の所へ訪ねてこないのだから、と反語的に否定している。

④「人」は世間一般の人々を指し、今ごろその人たちは、私が女に逢った後の帰り道でこの「有明の月」を見ているのだろう、と推測している。

⑤「人」は忠岺を暗示しており、彼ほどの歌人が「有明の月」を女に逢った帰り道に見るものとして歌に詠むことがあろうか、いやない、と忠岺の歌を評している。

(2002年度追試験)

本歌取りに関する問題です。このタイプの問題では、傍線部の和歌だけではなく、本歌とそれについての筆者の解釈もあわせて考えることがポイントです。

筆者は、「有明の~」の和歌を、「女のもとに行きながら、閨へも入らず、立ちながら門より帰」った男の歌であると解釈しています。(「女のもとに行」くのは、当然男ですよね。)

このことから、「帰るさのもの」として有明の月を眺める「人」は、女のもとに行きながら帰った男だと分かります。したがって、「人」を「男」と解釈している②が答です。難しくありませんよね?

和歌の修辞は恐れるに足りません。最低限の知識と解法のコツを習得していれば、必ず正解できるからです。「和歌の修辞が苦手」という高校生は、食わず嫌いせずに、和歌を含む問題にチャレンジしてみてください。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ / モデル=河村友歌

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