【和歌の修辞】枕詞・序詞・掛詞・縁語・本歌取りを覚えよう!!

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記
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掛詞=ダジャレ

掛詞(かけことば)とは、2つ以上の意味が含まれている言葉です。“ダジャレ”と覚えましょう。

寒いオヤジギャグっぽいですが(笑)、当時の貴族たちの間では高尚な技巧と考えられていました。実際に例を見てみましょう。

立ちわかれ いなばの山の 峰におふる まつとしきかば 今帰り来(こ)む

中納言行平(古今集)

どこにダジャレがあるか、分かりましたか?

いな → 「往(い)な」と地名である「因幡(いなば)」の「いな」

まつ → 「待つ」と「松」

くだらないですが、口語訳にはきちんと掛詞の2つの意味を反映させます(以下の太字下線部が掛詞の訳)。

【訳】お別れして因幡の国へ行っても、因幡山の峰に生えているの名のように、皆が待つというならばすぐにでも帰って参りましょう。

縁語=連想ゲーム

縁語(えんご)は、特定の語に関係の深い語を和歌に盛り込む表現技法です。“連想ゲーム”と覚えましょう。

1990年代、日本テレビ系で「マジカル頭脳パワー!!」という人気番組が放送されていました。この番組の中に「マジカルバナナ」という連想ゲームがありました。

「マジカルバナナ」

「バナナといったらすべる」

「すべるといったらスキー」(以下、連想ゲームが続く)

「マジカルバナナ」のような言葉遊び(和歌の修辞)が縁語なんですね。有名な例を見てみましょう。

から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ

在原業平(古今集・伊勢物語)

「なれ」「つま」「はるばる」「き」は、「衣」という言葉から連想される縁語です。しかも、これらの言葉は掛詞にもなっています。

「なれ」 → 「慣れ」(慣れ親しむ)と「褻れ」(よれよれになる)

「つま」 → 「妻」と「褄」(着物のへり)

「はるばる」 → 「遥々」と「張る」

「き」 → 「来」と「着」

ちなみに、この和歌には折句も使われています。五・七・五・七・七の一文字目をつないでみてください。「かきつばた」という花の名前になりますよね?(当時、「は」と「ば」は区別されていませんでした)

言葉遊び(和歌の修辞)がたくさん盛り込まれた、在原業平らしい和歌です。

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