【センター現代文】センター試験の評論で選択肢を絞り込む技術3選

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

【No.3】紛らわしい言葉に注意する

評論では、本文中に何度も登場する普通の言葉でも、複数の意味で使われることがあります。たとえば、2008年の第1問を見てみましょう。本文の出典は狩野敏次「住居空間の心身論――『奥』の日本文化」です。

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この評論では、前半で「明るい空間」と「闇」とを比較し、後半では「闇」が内包する「奥」に言及します。ここで取り上げたいのは、「距離」という言葉です。

前半部、「明るい空間」の説明の中で、「距離」という言葉が何度も登場します。この場合の「距離」とは、「物差で測定できる量的」で「空間的」なものです。一方、後半部でも、「奥」の説明で「距離」が登場します。しかし、ここでいう「距離」は、空間的な距離とは区別された、「心理的な距離感覚」を表します。つまり、物差で測定できないということです。

丁寧に文章を読んでいけば、「明るい空間」の「距離」と「奥」の「距離」との違いは明らかです。しかし、短時間(20分前後)で問題を解こうとすると、2つの「距離」を混同してしまう可能性があります。そして、両者を混同すると、複数の設問で連鎖的に失点することもあり得ます。

以上のように、センター現代文の評論では、紛らわしい言葉の使い方が散見されます。同じ(似た)言葉が何度も出てくる場合、それらの言葉が一貫して同じ意味なのか、複数の意味で使い分けられているのか、定義や修飾表現を見ながら判断しましょう。

言葉を丁寧に使うことの大切さ

センター現代文は、細部にこだわらないと正解を選べない、という特徴があります。ここでいう「細部」とは、「本文中の根拠を正確に読み取る」とか「本文の論理展開を正確に追いかける」とか以前の、「言葉を丁寧に使う」ということです。

センター試験本番までの1か月間、受験生の皆さんは、言葉の使い方に注意を払いながら生活しましょう。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ / モデル=河村友歌

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