【センター現代文】センター試験の評論で選択肢を絞り込む技術3選

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

センター試験が1か月後に迫ってきました。そこで、センター現代文について、評論で選択肢を絞り込む技術を3つ紹介したいと思います。

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【No.1】言葉の言い換えに注意する

センター現代文では、本文と選択肢の緻密な照合作業を求められます。この作業においては、言葉の言い換えに注意する視点が大切です。たとえば、2009年本試験の第1問の問4を検討してみましょう。本文の出典は栗原彬「かんけりの政治学」です。

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この問題の選択肢①は次の通りです。

たび重なるゲームのモデル・チェンジに関心を失った子どもたちは、ふと戸外での遊びを思い出すことによって、管理社会のコスモロジーとは異なるコスモロジーに参入することになる。

問題作成部会の報告書によると、この選択肢を選んで失点した受験生が多くいたそうです。それに対して、問題作成部会の見解は次の通りです。

これは単純に子どもたちの行動を段階的に説明しただけの選択肢であり、正答では、それぞれの段階で、どのような条件下にある子どもたちが存在する可能性があるのか、といったもう一つ高次の話題が展開されているので、そこまで及んでいる②が最も適当。

分かるようでよく分からない解説ですね(笑)。もっとも、問題作成部会がこのように言っている以上、上記の観点から絞り込みを行ってほしかったのでしょう。

しかし、①を消去するだけなら、本文全体をふまえて深く考える必要はありません。なぜなら、選択肢中の言葉を本文中の言葉と照らし合わせるだけで①が不正解だと分かるからです。

具体的に説明しますね。①の中の「ふと戸外での遊びを思い出すことによって」という言葉と似たような言葉を本文中から探します。すると、次の一文が見つかるはずです。

密室で、とにかく他人を打ち負かすありとあらゆるゲームに熱中していた子どもたちが、思い出したように外へ出てくることがある。

この一文にある「思い出したように外へ出てくる」と、①の「ふと戸外での遊びを思い出すことによって」は意味が違います。

「思い出したように」は、「とだえていた物事が急に起こるようす」という意味です。「思い出したように」は、具体的に何かを思い出すことではありません。したがって、①は、本文中の語句を誤って解釈していることになります。このように、本文中の言葉を誤って解釈している選択肢は全て×です。

以上より、センター現代文では、評論用語や慣用句などを正確に覚えることが大切だとわかります。言葉の辞書的な意味をヒントに、選択肢中の言葉と本文中の言葉を丁寧に照らし合わせるんですね。英語や古典と同じ精読の姿勢がセンター現代文でも有効です。

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