配点・平均点・正答率から受験戦略を立案!勉強の優先順位の決め方

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

正答率から考える受験戦略

再び都立高校入試に話を戻しましょう。都立高校入試の共通問題では、東京都教育委員会が設問ごとの正答率を公表しています。

たとえば、平成28年度の数学は、大問4の[問2]の2の正答率が4.8%、大問5の[問2]が2.5%です。つまり、ほとんどの受験生が、これらの問題を解けていないということです。

しかも、これらの超難問(?)は各5点で、他の問題と同じ配点です。だからこそ、僕は「大問4と大問5の最後の問題には、初めから手を出さなくていい。都立高校入試の数学は90点満点だと考えなさい」と生徒たちに言っています。そして、学力がそこまで高くない生徒たちには、難問対策を一切行いません。時間の無駄だからです。

このように、正答率が公表されている入試では、「捨て問」を設定できます。受験勉強では、ほとんどの受験生が解けない超難問に時間を割いてはいけません。

受験戦略で失敗する受験生と保護者

配点や平均点、正答率が公表されているにもかかわらず、受験戦略で失敗してしまう受験生や保護者は少なくありません。失敗の理由は、データから考えずに感情に振り回されるからでしょう。

たとえば、数学は配点が高くて部分点が付きやすいのに、「自分は数学が苦手」といって他の科目を重点的に勉強する受験生がいます。また、正答率が極端に低い難問を解くことに喜びを見出す受験生もいます。

非受験生ならば、こうした勉強方法も有りです。しかし、受験生ならば、「得意・苦手」や「好き・嫌い」という主観的な要素を排除して、データが物語る事実と冷静に向き合うべきです。

「でも、どうしても数学が苦手なんです」という受験生は、他の科目で苦手科目をフォローできるかを考えてください。そして、その際にも、配点や平均点、正答率が大いに参考になります。

もし、他の科目で苦手科目をフォローできそうにないのなら、目標設定をそもそも誤っています。どうがんばっても達成できない目標にこだわり続けるのは時間とお金と労力の無駄であり、当然の結果としての不合格は「負の遺産」として後の人生にも悪影響を及ぼします。そうならないために、現実的な志望校にチェンジするのも受験戦略です。

新学年が始まるこの時期だからこそ、まずは志望校が公表するデータと向き合いましょう。その際、本記事で紹介した視点が有効になるはずです。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ

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