配点・平均点・正答率から受験戦略を立案!勉強の優先順位の決め方

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記

平均点から考える受験戦略

学校によっては、合格者平均や受験者平均を公表します。この平均点が受験戦略の決め手となります。

開成中学を目指すなら算数優先

「中学受験は算数で決まる」という話はよく耳にします。そして、この話は、御三家の1つである開成中学を受験する場合には絶対的に正しいのです。というのも、開成中学が公表している各科目の合格者平均と受験者平均の差は、算数が最も大きいからです。

たとえば、平成29年度。国語の合格者平均は48.2点、受験者平均は42.4点、その差は5.8点です。一方、算数の合格者平均は54.8点、受験者平均は40.1点、その差は14.7点です。ちなみに、理科や社会についても、合格者平均と受験者平均の差は5点から6点くらいです。

この結果から、開成中学の合格不合格を大きく左右するのが算数だと分かります。算数を指導する塾講師が、自分の科目を大切にするあまり、「中学受験は算数で決まる」というデマを流しているわけではありません(笑)

しかも、開成中学の算数は、式や図なども書かせる記述問題です。これは、最終的な答が間違っていても、途中の考え方に部分点が与えられるということです。最終的な答しか求められないことの多い中学入試の中で、開成中学は「部分点を与えて、受験生の実力を正確に評価しよう」という姿勢を貫いています。このような採点方針が、合格者平均と受験者平均の差にもしっかり表れていると考えられます。

以上より、開成中学を目指す受験生は、算数に最も力を入れるべきです。国語・理科・社会は、きちんと勉強した受験生間では大きく差が開かないでしょう。したがって、「算数が苦手だから社会で稼ぐ」のような戦略は通用しません。

早稲田大学を目指すなら数学受験が有利?

大学受験の場合、科目選択をできる場合があります。この科目選択でも、平均点が参考になります。

たとえば、早稲田大学政治経済学部の選択科目について、2016年度の受験者平均点を見てみましょう。素点だけの平均点は、日本史42.126点、世界史43.247点、政治・経済43.797点、数学25.461点です。

数学だけ平均点が異様に低いのが気になりますが、実はこの後、「成績標準化」という点数操作が行われます。その結果、地歴・公民と数学との平均点の差が縮小されます。この「成績標準化」によって、満点に近い地歴・公民の点数と5割くらいの数学の点数が同じ価値になることもありえます。

また、早稲田大学の数学には、解答のみを求められる問題と途中式まで採点対象となる問題が混ざっています。したがって、解答のみを求められる地歴・公民に比べて、数学では部分点が付きやすいという特徴があります。

地歴・公民で受験する場合、満点近く得点しないとそもそも勝負になりません。しかし、数学ならば、「あまり解けなかった」という点数でも合格する可能性が高いのです。「数学ができる」もしくは「数学が好き」という早稲田受験生は、数学を選択した方が有利でしょう。

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