【書評】『中学受験 SAPIXの国語』杉山由美子・清水昭弘

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みみずく先生のプロ家庭教師&ライター奮闘記
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「自力で解く」のは6年生になってから

第5章は「小学6年生の授業」です。この章に書かれていることが一番真っ当でした、

6年生になると「自力で解く」ことが目的になる。

試験のとき、みんなで考えるわけにはいかないからだ。(P179)

とてもいいことが書かれているのですが、「ん?」と僕は疑問に思いました。

「自力で解く」のは6年生になってからなんですか?それって、遅過ぎませんか?

これでは、「国語だけ伸びない」という生徒がたくさん出てくるのは当然です。5年まで、「自力で解ける」ようになる授業を受けてこなかったのですから。

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国語だけ伸びないのは、子どものせいではない

『中学受験 SAPIXの国語』を読んで、「国語だけ伸びないのは、子どものせいではない」ということを僕は確信しました。

『中学受験 SAPIXの国語』で紹介されているような授業を受けても、中学入試の国語を解く力がつかないどころか、まともな日本語能力すら養われません。でたらめに発言し、適当に言葉を書き殴るだけの「雑さ」が刷り込まれるだけです。その悪影響が顕著に表れるのは男子です。

こうした授業の中でも、力を伸ばしていく生徒はいるはずです。しかし、彼らは、SAPIXでなくても力を伸ばせるはずです。「SAPIXのおかげで国語ができるようになった」というわけではないでしょう。

「SAPIXに通っているけれども、国語だけ伸びない」という生徒(とその保護者)は、SAPIXの国語の授業が本当に機能しているのか、まずはチェックしてみるといいでしょう。

トップ画像=フリー写真素材ぱくたそ / モデル=白鳥片栗粉

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